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開幕3連勝のINAC神戸 第3節後半の18分間に見た中島依美の存在感

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 女子サッカー・2020プレナスなでしこリーグが7月に開幕し、1部は3節までが終了。INAC神戸レオネッサは、浦和レッズレディース、セレッソ大阪堺レディースとともに3連勝。2013年シーズン以来のリーグタイトル奪還に向けて好スタートを切った。  今季のINAC神戸の目玉、4年連続リーグ得点王のFW田中美南が開幕2試合連続ゴールといきなり存在感を発揮。ホーム開幕戦となった第3節ではキャプテンのなでしこジャパンFW岩渕真奈が初得点と、取るべき選手が早々に結果を出した。守備では、4年目21歳の元U-20日本女子代表GKスタンボー華が3試合連続で先発に抜擢されたなか、DF陣を中心に粘り強く対応して、3試合連続完封を達成。今季からチームを率いるゲルト・エンゲルス監督のもと、攻守ともにいきなり好材料がそろう。  なでしこリーグ戦では今季初めて有観客試合となった8月2日の1部第3節、INAC神戸はジェフユナイテッド市原・千葉レディースと、ノエビアスタジアム神戸で対戦。岩渕と三宅史織のゴールで2-0と勝利した。この試合をテレビ中継でも解説した元Jリーガーの近藤岳登は、INAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の試合振り返りコーナー「ガクト's 愛(GAKUTO's EYE) 」で、「価値ある勝利」と評するとともに、MF中島依美、DF髙瀬愛実といった経験豊富な2選手の活躍を絶賛した。ここからは近藤の解説コメントを掲載する。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  今季初ホームゲームで、中島依美選手が初先発。チームの精神的支柱となる7番は、前半、試合勘がまだなかったようで、あまりボールも受けられず、効果的な飛び出しもなかったように感じた。でも、しっかり後半に修正してきたのはさすが。飛び出しのタイミングや角度、キックの精度が抜群で、中島選手の後半の勢いがチームに勝利をもたらしたといっても過言ではない。  2点目の三宅選手へのコーナーキックも、まさにドンピシャ! キックの質はJリーガーと遜色ないくらい素晴らしい。得点の瞬間もスローモーションに見えるくらいで、「あ、入るわ……」って感じが外からも伝わってくる。  中島選手のプレー、その“背中”で、若手をはじめとする選手たちを引っ張った印象を持っている。63分に交代となったが、あの後半の18分くらいだけでも、90分以上の存在感を示していた。やっと戻ってきたチームの支柱には、今後も大いに期待したい。  途中から入った阪口萌乃選手は、これまで2試合で先発して活躍。そういった選手がサブに控えるように、チームの競争も激化し、底上げができているのも明るい材料だ。  そして、もうひとり、この試合で気になった選手は、右サイドバックの髙瀬愛実選手。効果的な攻め上がり、そのタイミングのよさは素晴らしい。  ただし、チームの他の選手が使い切れていなかったようで、髙瀬選手の無駄走りが多かった。開幕戦となった伊賀FCくノ一三重戦で、田中美南選手が決めたときも、髙瀬選手が走って相手をひきつけていたが、あの走りをもっとみんなに見てもらいたい。そして、チームメイトが髙瀬選手を意識したビルドアップをすべきだと思う。髙瀬選手をうまく使うというみんなの共通意識があると、もっと右サイドからいい攻撃ができるはず。また、髙瀬選手もチームメイトに自分の意思をもっと伝えるべき。めちゃくちゃいいタイミングで上がることができているのだから。  次節からも髙瀬選手の攻撃参加とオーバーラップ、ゴールに絡むプレーを期待したい。  試合を通してみると、INAC神戸としては、前半あんなにダメだったというか、千葉がよかったとも言えるが、それでも勝てるというのは、いい試合だったと言えるし、この勝ち方は強いチームの象徴。あのハーフタイムの短時間で、どんな修正をしたのかは気になるところ。エンゲルス監督のハーフタイムコメントを見たが、「すべてが遅い」という話しがあった。よほど強めに選手に言ったのかなと思う。  エンゲルス監督は試合中、ずっと立って、ずっと指示していた。「速く行け!」というのを、ひたすら大きな声で伝えていた。ハーフタイムの話しで、選手に火が付いたと思う。試合後のコメントで「まだまだ先は長いのでステップ・バイ・ステップで成長していける」とあったが、それがこの一戦に表れていた。そこは、エンゲルス監督も選手の成長を感じていたと思う。だからこそ、価値ある勝利だったように感じる。 ※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2020年8月3日放送回より

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