Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

日本にも、凍える寒さの中で野宿する「難民」がいる。支援スタッフがいま伝えたいこと

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
BuzzFeed Japan

「難民」という言葉を聞くと、どこか遠い国の話に感じる人も多いかもしれない。 しかし、実は日本にも、難民として日本に来て、凍える寒さの中、野宿生活を続けざるをえない人々がいる。 その多くはアフリカ出身で冬の寒さを経験したことがなく、また、日本の冬の厳しさを知らずに国から逃れてきた人々だという。 そのような人々をサポートする「越冬支援」が始まっている。NPO法人「難民支援協会」を訪れ、話を聞いた。【 BuzzFeed Japan/ 冨田すみれ子 】

倒れこむようにして体を休める人々

ビルが立ち並び、スーツを着た人々が忙しく行き交う、東京都千代田区のビルに、難民支援協会はある。 ビルの入り口には英語やフランス語、日本語で「難民支援協会」「4階にあがってください」と書かれた看板が立っている。 難民支援協会の職員が勤務するオフィスの一角には、日本に難民として来た人々に食事を提供したり、生活相談を実施するスペースがある。 支援協会で広報を務める伏見和子さんは「私が今朝、事務所に到着した時にも、すでに入り口前に5人ほど人々が待っていました」と話す。 「そのうち4人の方はホームレス状態に陥っている方々です。昨晩も雨で、今朝も寒かったので、急いで事務所の扉を開けて部屋を暖めると、ぐたっと倒れこむように、体を休めたり睡眠を取ったりしている方もいらっしゃいました」 公園や路上などで夜を過ごすが、寒さや安全上の問題などであまり寝付けず、日中に数時間、仮眠をとっていく人も少なくない。

厳しい日本の冬を路上で過ごす人々

この事務所には、1日で30人前後の人々が助けを求め訪れる。 以前は平均で、事務所を訪れる難民申請者の人々は15~20人ほどだったが、今年の夏ごろから増加し、40人ほどが訪れる日もある。 増加の原因ははっきりとはわかっていないが、入管でこの支援協会で助けが得られるというチラシを配り始めたことなども理由の一つとして考えられるという。 事務所には、寄付による食料が常に備蓄され、あたたかい食事や仮眠スペースが提供される。 2018年度(18年7月~19年6月)、同支援協会に個別支援を受けたのは62カ国から逃れてきた623人。うち6割がアフリカ諸国出身者だった。 広報の伏見さんは「アフリカ諸国出身者にとって、日本の冬はとても厳しい」と話す。 多くの人々は、半袖にサンダルという服装でスーツケースやかばん一つで単身、日本に到着する。そのため、事務所では、コートや手袋の防寒具、寝袋などを提供している。

【関連記事】