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9人中7人が移籍・引退 大田泰示、東浜巨ら90年世代ドラ1の現在地

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 野球の世界には「松坂世代」を始め、有力選手が集まった世代を「〇〇世代」と形容する流れがある。毎年12名のドラフト1位が生まれるので、平均すれば各世代に12名のドラ1がいることになるのだが、多い世代、少ない世代というのが出てくる。そこで世代別にドラフト1位を集計し、その現在地を見ていきたい。今回は高卒12年目、30歳を迎える90年世代だ。 元U18日本代表監督や横浜高校など、この春にあった主な人事異動一覧

大田泰示は新天地で才能が開花

 90年世代でドラフト1位指名を受けたのは、高卒4人、大卒4人、大卒社会人1人の計9名。彼らの主な通算成績は以下の通り。 <2008年ドラフト> 大田 泰示(東海大相模・読売・北海道日本ハム) 2球団競合 579試合 58本塁打 222打点 25盗塁 打率.264 甲斐 拓哉(東海大三・オリックス) 単独指名 一軍公式戦出場なし 赤川 克紀(宮崎商・東京ヤクルト) 単独指名 76試合 14勝20敗 319.2回 202奪三振 防御率4.17 中崎 雄太(日南学園・埼玉西武) 単独指名 15試合 0勝0敗 15.2回 防御率8.04 <2012年ドラフト> 東浜 巨(沖縄尚学・亜細亜大・福岡ソフトバンク) 3球団競合 89試合 40勝23敗 525.1回 426奪三振 防御率3.32 福谷 浩司(横須賀・慶應義塾大・中日) 単独指名 219試合 7勝13敗38セーブ 221.2回 184奪三振 防御率3.65 白崎 浩之(埼玉栄・駒澤大・横浜DeNA・オリックス) 外れ1位 410試合 16本塁打 52打点 打率.265 松葉貴大(東洋大姫路・東洋大・オリックス・中日) 外れ外れ1位 121試合 27勝39敗 594.1回 364奪三振 防御率3.92 <2014年ドラフト> 竹下真吾(八幡・九州共立大・ヤマハ・東京ヤクルト) 外れ1位 1試合 0勝0敗 2.2回 1奪三振 防御率13.50  高卒組で一番実績を残しているのは、大田 泰示だろう。巨人時代には苦戦が続いたが、日本ハムに移籍して才能が開花。3年間で49本塁打と長打力を発揮し、キャリアハイを更新し続けている。甲斐 拓哉は故障などの影響もあり、3年目のオフに育成契約、翌年自由契約となった。以降は独立リーグなどで出場していたが、2015年オフに退団、引退となっている。  3年目に6勝、4年目に8勝を挙げ、将来が期待された赤川 克紀。しかし翌年以降は勝利を挙げられず、7年目のオフに引退。現在は社会人軟式野球チームである東京ヴェルディ・バンバータに所属している。その赤川と高校3年夏の宮崎大会決勝で投げ合った中崎 雄太。フレッシュオールスターゲームで勝利投手になるなど期待されたが、血行障害などの影響もあり、未勝利のままユニフォームを脱いだ。  9人の中で最も実績を残しているのが東浜 巨だ。プロ入り後しばらくは苦しんだが、4年目で9勝を挙げると、翌年は16勝で最多勝を獲得した。昨季は右ひじの手術で7試合登板に止まったが、今季の開幕投手に指名されるなど、復活が期待される。  福谷 浩司は2年目に72試合に登板し、中継の柱として活躍したが、以降は年々数字を落としている。先発転向した昨季は、腰痛で離脱。今季は先発ローテーション入りを狙う。  1年目からコンスタントに出場機会を得ていた白崎 浩之だが、スタメン定着には至らず、5年目のオフにトレードでオリックスへ移籍。移籍後も出場機会を増やせずにいるが、30歳を迎える今シーズン、奮起を期待したい。松葉貴大はこれまで主に先発として登板を重ね、27勝をマーク。ここ2年間は登板数が減少しており、昨シーズン途中に中日へ移籍した。今季はシーズンを通してチームの戦力となりたい。  唯一の大卒社会人である竹下真吾は、即戦力左腕として期待されていたが、1年目の春季キャンプで左ひじを痛めてしまう。復帰後も制球に苦しむなど力を発揮できず、目立った実績のないままわずか3年で戦力外通告を受け、引退した。  9人のうち、今もプロ入り時のユニフォームを着ているのは東浜、福谷の2人のみ。あとの7人は引退か、トレード移籍を経験している。大田のように新天地で開花する例もあるだけに、ベテランの域に差し掛かってきた彼らの今後に注目していきたい。

林 龍也

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