「ダイエットや勉強がうまくいかないのはなんで?」→起業家の答えが納得すぎて「そりゃそうか…」しか言えない
「けんすう」の名で発信を続ける連続起業家・古川健介氏のもとには、中高生から大人まで様々な人たちの相談が寄せられる。当連載「けんすうの頭の中」では、心のモヤモヤがスッキリ晴れる、けんすう氏の回答を紹介する。第8回は「ダイエットや勉強が続かない理由」を考える。 【この記事の画像を見る】 ------以下、けんすう氏のnoteとマシュマロに寄せられた相談・回答をお届けします------ ● ダイエットや勉強が続かないのは、なぜか? こんにちは!今日は「ダイエットや勉強が続かないのはなぜ?」について考えていきます。 実は『THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方』という本の序文を書かせていただいております。その序文がありがたいことに大変好評なようでして…。特別に許可をいただき、ここでも公開させていただくことになりました。 是非とも読んでみてください! 序文は序文で、本書を読む前に読むもので、どういう内容か?を身も蓋もなく話すと「未来の自分って他人だと思っちゃうよねー、だからうまくいかないよね」ということとかが書いてあります。 この「未来の自分は他人だと思ってしまう」ということを知っているだけで、人生の攻略法がかなり変わっちゃうんですね。 たとえば「来年の仕事」は今の自分にとってダメージがなく、まるで他人がやるかのような感覚があるからホイホイ受けちゃいます。「今からやる仕事」はすごい嫌な気持ちがする(自分がやるから)けど、未来の仕事は「他人がやる」という感覚なわけです。
一方で、「ダイエットや勉強」は未来のためのものですが、未来の自分は他人なので、他人のために自分が嫌な思いをするのと同じようなものです。だから、うまくいかない。サボってしまう。今の快楽を優先しちゃったりするわけです。 なので未来の自分を他人だと思わないために、たとえば「アプリを使って、未来の自分の姿を写真にしてみる」とか「未来の自分に手紙を書いてみる」とかがいいよねー、みたいな話です。 まあ、このあたりも以下に記載する序文を読んでみてください! ちなみに本に合わせて珍しく、口調がである調だったりもします。そのあたりも含めて楽しんでください! ● 「未来の自分」と仲よくなる 海外の本を翻訳したものにはときどき、このような「読みどころ」みたいなものが入るときがある。読者としては、「読んでも読まなくてもいいもの」としてとらえる人もいれば、「本は最初から読みたいから、一応読む」という人がいる程度のものだ。 だから、このあたりで「あ、この文章は必要ないな、さっさと結論に飛んでほしい」と思っているかもしれない。しかし、この文章は今回に限っては価値のあるものになるかもしれないのだ。なので、少しだけおつき合いいただきたい。 価値があるものになるといっても、これは私の書く文章が優れているからでも、本の解説が上手だからでもない。この本をすでに読み終わっている私にとっては、どんな価値を提供すればいいのかわかっているからというだけだ。まるで、手品ショーの観客の中で、1人だけマジックのタネを知っているようなものである。 それは何か? 結論から言うと「読み終わった後の姿を想像させてあげるだけで、読者がこの本を読み終えようと思えるようにできる」である。 というのも、今あなたは「この本を読み終わった後の自分」を想像できていないはずだ。まるで「他人」のように感じているはずである。 あなたは今から、この本を全部読んで理解する、というそれなりに労力がかかる行動をとることになる。中には、ビジネス書の大量の文章を読むのがまったく苦ではない読者もいらっしゃるだろうが、多くの人にとっては、これは知的なトレーニングのようなもので、簡単なことではない。