ボクシング 松田恵里、ドイツで行われる女子ダブル世界戦の前日計量クリア 山中菫は挑戦者が脱水症状で試合中止
プロボクシングの女子ダブル世界戦(23日=日本時間24日、ドイツ・ハイデルベルク)の前日計量が22日、当地のホテルで行われた。WBA、WBO世界女子アトム級統一王者の松田恵里(30)=チーム10カウント=はリミットの46・2キロ、WBC王者のティナ・ルプレヒト(32)=ドイツ=は45・6キロでパスした。 IBF世界女子同級王者の山中菫(23)=真正=は、初防衛戦として同級4位のファビアナ・バイティキ(28)=チェコ=の挑戦を受ける予定だったが、バイティキが脱水症状で棄権したため、試合は中止となった。 日本女子で初めて3団体王座統一戦を闘う松田は所属ジムを通じて「とても良いコンディションです。自分、そしてチームを信じて必ず勝利をつかみます。3団体統一して日本に帰ります!」とコメントした。 松田は1月に東京・後楽園ホールで、WBA、WBO統一王者だった黒木優子(真正)に挑戦し、2-1の10回判定勝ち。3度目の世界戦で悲願の世界王座を獲得した。9月に2週間弱、メキシコで合宿を敢行。プロアマ通じて初めての海外での試合、外国選手との試合に備えてスパーリングを重ねた。帰国後はアマチュア選手らと拳を交えてきた。18日に日本を出発し、現地で最終調整していた。 WBAとWBO王座は初防衛戦となる。日本女子の欧州での世界戦は2014年と18年にドイツで、今年10月にデンマークで行われたがすべて判定で敗れている。 元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(29)=真正=の妹・菫は「今までの練習通りで試合に臨みます。負ける気はないので、絶対に勝ちます」と気合十分だったが、まさかの事態に遭った。 興行は動画配信サービスのU-NEXTで午前3時45分から生配信される。プロ戦績は松田が9戦7勝(1KO)1敗1分け、ルプレヒトが15戦13勝(3KO)1敗1分け、菫が8戦8勝(3KO)、バイティキが24戦21勝(5KO)1敗2分け。