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【スターの条件分析】名優デンゼル・ワシントンの人徳エピソード─「素」にもほどがある取材時の姿に…

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クーリエ・ジャポン

ハリウッドスターへのインタビュー経験が豊富な映画ライターの斉藤博昭氏による本連載。今回はデンゼル・ワシントンだ。 名優であるだけでなく、監督としても大活躍中の彼は、間違いなくハリウッドの大物なのだが、その素顔は実にお気楽……驚きのエピソードを紹介する。

チャドウィック・ボーズマンの留学費用を負担

このところ、映画の記事でよく名前を耳にするのが、デンゼル・ワシントンだ。 新型コロナウイルスの影響によって、ハリウッド大作の劇場公開が軒並み延期されたり、配信に切り替わったりしているなか、世界規模で劇場公開に踏み切ったのが、『TENET テネット』。日本でも9月18日に公開され、ヒットを記録している。その『TENET テネット』で主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントンは、デンゼルの長男である。 そして『ブラックパンサー』の主演で知られるチャドウィック・ボーズマンが8月28日、大腸ガンのため43歳の若さで死去するというショッキングなニュースが流れた際、デンゼル・ワシントンがチャドウィックの留学の費用を負担していたという事実が報道された。 チャドウィックがイギリス、オックスフォードのブリティッシュ・アメリカン・ドラマ・アカデミーで演技を学んだことは、デンゼルの支援によるもの。このように、つねにニュースに名前が挙がるのも、デンゼルがトップスターであることの証だろう。

黒人としては唯一、アカデミー賞主演・助演2冠

このチャドウィックのエピソードからわかるように、デンゼル・ワシントンのハリウッドにおける尊敬や信頼感は絶大である。2002年の第74回アカデミー賞で、デンゼルは『トレーニング デイ』で主演男優賞を受賞したが、プレゼンターとして壇上にいたのがジュリア・ロバーツだった。 彼女の感動で震えるような「デンゼル・ワシントン」と発表する声からは、心から受賞を祝福する素直な喜びが伝わってきた。彼らは1993年の『ペリカン文書』で共演しているが、いかにその絆が深かったのかがよくわかる。 この『トレーニング デイ』でのアカデミー賞主演男優賞は、アフリカ系アメリカ人=黒人として史上2人目(1人目は1963年のシドニー・ポアチエ)。しかもデンゼルは1989年の『グローリー』で助演男優賞も受賞しており、ポアチエさえ成し遂げなかった、主演・助演の2冠を得た、唯一の黒人俳優である。ノミネート5回も黒人俳優としては最多だ。 さらにベルリン国際映画祭では男優賞を2度受賞。舞台でも「フェンシズ」でトニー賞演劇主演男優賞に輝いており、名優中の名優という形容はデンゼルのためにあると言っていい。

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