ガスリー、苦戦アルピーヌF1のマシンコンセプト変更は「正しい選択だった」と評価
アルピーヌF1チームは、今季マシンのコンセプトを大きく変更することを決断。それによってパフォーマンスレベルは落ちてしまったが、ドライバーのピエール・ガスリーはこの判断を支持している。 【動画】ブラッド・ピット主演のF1映画、2025年の公開を前にティザー映像が先行配信 2022年のコンストラクターズランキング4位を獲得したアルピーヌだが、2023年は6位に後退。昨年のマシンであるA523のコンセプトをこれ以上発展させることはできないと判断し、今季のA524では開発の幅を広げるべく大きくコンセプトを変更することを選んだ。 しかし、2024年はシーズン前半を終えた時点で、アルピーヌの獲得ポイントはわずか11ポイントにとどまり、ランキング8番手に甘んじている。 そうした状況にもかかわらず、ガスリーは、あの時の決断は正しかったと信じ続けている。 「それはパフォーマンスに関係していると思う。昨年、チームは自分たちのマシンコンセプトの開発に限界を感じていた」とガスリーはmotorsport.comに語った。 「僕たちは目標に届かなかった。だからチームは『もう1年、今いる場所から抜け出せないかもしれない』と思ったんだ。彼らは、それ以上のものが欲しいから、他のものを試してみようと決めた」 「僕としては、正しい選択だった。コンストラクターズランキング6位に満足するためにF1にいるわけではないからね」 しかしアルピーヌの希望通りにはなっておらず、現時点でハースを逆転しランキング7番手に浮上するのも難しい(ハース27点、アルピーヌ11点)のが現状だ。 ガスリーはファクトリーで行なわれた作業や、改善の余地が残っていることに期待し、今後数ヵ月でより良い結果を出すこと、そして何よりも2025年に向けてより強固な基盤を持つことを望んでいる。 「残念なことに、今年のマシンのコンセプトの方向性ではうまくいかなかったが、それでも、チームのオペレーションは僕が来たときよりもいいレベルにあると思う」 「そのパフォーマンスをマシンに反映させるのは簡単なことではないが、でも、来シーズンに向けていい方向性はすでに見えている」 「そして、彼らが築き上げ、取り組み続けてきたもの、その選別やプロセスによって、何か良いものが生まれると感じることができる」
Basile Davoine
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