「帯状疱疹ワクチン」定期接種へ 厚労省が最終調整 帯状疱疹の初期症状やワクチンの有効性とは
65歳の接種による効果とは?
編集部: 2025年度からの帯状疱疹ワクチンの定期予防接種は65歳を対象年齢としています。定期接種により、帯状疱疹の予防効果は期待できますか? 眞鍋先生: 加齢とともに帯状疱疹を発症するリスクは上昇しますが、中でも65歳以上は大きくリスクが上がる年齢層です。帯状疱疹ワクチンは単に発症リスクを抑えるだけでなく、重症化や後遺症である帯状疱疹後疼痛の発症を抑える効果も期待されています。 帯状疱疹の治療は、治療費が高額になることがあるため、発症を未然に防いだり、重症化を防いだりすることで、個人や社会の経済的コストも押し下げることが期待されます。
編集部まとめ
帯状疱疹の組換えワクチンは10年以上の有効性を確認できたとのことです。また、予防接種は自治体によって助成金が受けられることもありますが、基本的は全額自己負担です。 厚生労働省によって公費助成の定期接種対象に加われば、これまで躊躇っていた人への後押しになり、発症予防の効果が期待できます。
【この記事の監修医師】 眞鍋 憲正 先生(医師) 信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。
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