スカイマーク、定時性2四半期ぶり首位 航空各社、改善続く 国交省7-9月期情報公開
国土交通省航空局(JCAB)は、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)、LCC 4社など、特定本邦航空運送事業者11社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2020年7-9月期分を公表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で運休や減便が相次いだことで、空港や空域が混雑していないことによる定時運航率の大幅な改善が各社とも続き、例年は70%から80%台のLCC各社も、90%台中盤を記録している。 11社のうち定時運航率が最も高かったのはスカイマーク(SKY/BC)で、1-3月期以来2期ぶりに首位を獲得した。欠航は春秋航空日本(SJO/IJ)のほか、9月の4連休が最終運航となったエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)でも発生しなかった。 11社全体の定時運航率は前年同期と比べ11.67ポイント上昇し97.28%、遅延率は11.67ポイント改善し2.72%、欠航率は0.26ポイント改善し1.31%だった。遅延の原因は「機材繰り」と「その他」、欠航は「天候」が目立った。 定時運航率は、スカイークが99.13%で1位を獲得。値がもっとも低かったのは、春秋航空日本の93.18%だった。 遅延率は、春秋航空日本が6.82%でワースト1位。遅延理由は「機材故障」「機材繰り」「その他」の3項目が同率で、いずれも2.27%だった。 欠航率は、4.48%だった日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)がワースト1位。欠航理由は「天候」が4.32%で最も高かった。
Yusuke KOHASE