排便しやすい便座の座り方は?|大便学共通テスト(12)【専門家が監修】
腸活の第一歩は、腸から届く大切なお便り=うんこについてきちんと知ることから。知識が身につくこのテストを受けて、大便に対しての理解を深めよう! 第12問は「排便しやすい座り方」について。[取材協力/高野正太(大腸肛門病センター高野病院院長) 編集/阿部優子]
問題:以下の排便スタイルを排便しやすい順に並べなさい。
ア:洋式トイレで背すじを伸ばす イ:洋式トイレで前屈みになる ウ:和式トイレにしゃがむ
解説:「考える人」姿勢でするっと排出!
最も排便しやすいのは和式トイレ。理由はしゃがむことで自動的に前傾姿勢になり、直腸が肛門に向かって垂直のポジションになるから。しゃがみ姿勢で腹圧が高まるというのも、うんこを押し出す助けになる。 次におすすめなのは洋式トイレで前傾姿勢をとること。肘を太腿の上につき、上体を前傾させる「考える人」のポーズだ。 このとき踵を上げると力が入りやすいが、姿勢が不安定になる場合は20cmくらいの台に足を乗せると楽。最近では排便専用の台も市販されている。 一番排便しにくいのが洋式トイレで背すじをまっすぐに伸ばした姿勢。直腸が逆「く」の字になるので便がするっと落ちにくい。困ったときは即、前傾。 答え:「ウ>イ>ア」
大便学共通テストとは?
腸からの大切な便りを読み解く。これが大便学だ。毎日の便はただの排泄物ではない。腸内環境の良し悪しを表すリトマス試験紙と思おう。 どうやって便が出てくるのか、目指すべき理想の便はどんなものなのか、どうすれば快便につなげることができるのか。これらを「共通テスト」で一から学ぶことから始める。本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけよう!
取材・文/石飛カノ(初出『Tarzan』No.817・2021年8月26日発売)