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集大成なのに「ぶっつけ本番」…九州六大学野球、コロナ対応に差

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西日本新聞

 「なぜ福岡の大学野球はいつまでも全体練習ができないの?」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に、こんな声が届いた。福岡県内の6大学が参加する九州六大学野球は秋季リーグ戦が21日に開幕するが、大学間の対応にばらつきがあり、ようやく全体練習を再開したばかりの学校もある。全国大会につながるリーグ戦を大学生活の「集大成」と位置づける4年生は少なくない。取材を進めると、コロナ禍で複雑な思いを抱える部員たちの姿があった。 【写真】打撃練習をする北九州市立大野球部員ら  「リーグ戦まで1カ月足らず。事実上、ぶっつけ本番だ」  久留米大(久留米市)硬式野球部の4年生部員は戸惑いを隠せない。4月に政府の緊急事態宣言が出された後、部は全体練習を中止したが、再開できたのは8月29日だ。  リーグ戦は21日に開幕する。例年は約20回の練習試合を行って本番に臨むが、練習試合はまだ大学から禁止されており、1試合もできていない。  本来4年生は春のリーグ戦で引退するが、今年は新型コロナウイルスの影響で史上初の中止に。この部員は「このままじゃ終われない」と思い、秋のリーグ戦への出場を決めた。それだけに「実戦形式の試合をやってみないと、メンバーの実力も分からず、連携も確認できない」と嘆く。

 リーグ内でも対応に温度差がある。  九州国際大、北九州市立大(ともに北九州市)、西南学院大(福岡市)は8月中旬に全体練習を再開し、何試合も練習試合をこなしている大学がある。  一方で、九州大、福岡大(ともに福岡市)と久留米大は再開が同月下旬にずれ込んだ。「いずれも医学部がある学校で、活動再開の判断には、より慎重になったのでは」とみる関係者もいる。

 東京六大学は、東京都で連日数百人程度の新規感染者が確認された8月中旬、延期されていた春季リーグを実施した。「東京では公式戦ができて、なぜ福岡では全体練習すらできないのか…」と、福岡の部員たちは複雑な思いで自主練習を続けてきた。

 秋季リーグで優勝し、九州大学野球選手権を勝ち抜けば、11月20日に東京で開催予定の明治神宮大会への出場権が獲得できる。九州大の4年生部員は「秋季リーグ戦で野球人生に区切りを付ける選手も多い。感染対策を徹底した上で大会で精いっぱい頑張りたい」と力を込めた。 (野間あり葉、壇知里)

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