ナノイー装置出荷台数2倍に、パナソニックの勝算
パナソニックは微粒子イオンによる空気浄化技術「ナノイー」の発生装置について、2030年度に24年度比2倍となる累計2億台以上の出荷を目指すと明らかにした。現在は出荷全体の15%程度しかない車載向けを、30年度には半分超に引き上げたい考え。海外展開も強化し、中国や東南アジア、欧州での販売に注力する。 【写真】パナソニックのナノイー装置 現在は年間約1000万台の出荷台数だが、搭載商品や販路の拡充により将来的に1500万台に増やす。車載向けのナノイーはカーエアコンやルームランプ周辺に組み込み、車内のにおいを和らげたり空気を清潔に保ったりする。パナソニックの南波嘉行ビューティ・パーソナルケア事業部長は「車載は十分に搭載できていない巨大市場だ」と説明した。