羽田空港、ビジネスジェット新専用施設7月開業へ 国際線エリア
羽田空港の第3ターミナル(旧称国際線)を手掛ける東京国際空港ターミナル(TIAT)は、新しいビジネスジェット専用搭乗施設「東京国際空港 国際線 ビジネスジェット専用ゲート」を7月にも供用開始する。場所は第3ターミナル北サテライトの西側で、専用保安検査場や待合室、車寄せなどを併設し、24時間運用する。 施設の延床面積は約1500平方メートルで、出発と到着を分離した動線を採用し、保安検査場やCIQ(税関・入管・検疫)、待合室、車寄せ、一時駐車スペースなどは専用のものを設ける。 場所は140番台の搭乗口がある北サテライトの西側で、現在もっとも西に位置する149番スポット(駐機場)よりも多摩川側のエリアに新設される。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催が危ぶまれている、7月からの東京オリンピック・パラリンピックを契機とするビジネスジェット需要拡大などへの対応を想定している。 羽田には現在、2014年9月30日に開業したビジネスジェット専用搭乗施設が、第3ターミナル併設ホテル「ザ ロイヤルパークホテル 東京羽田」の1階にある。利用料は、到着または出発1回につき26万円(税別)。名称は新施設と同じ「東京国際空港 国際線 ビジネスジェット専用ゲート」となっている。TIATによると、新施設がオープン後に移転し、現行施設の跡地利用は検討中だという。 国内のビジネスジェット専用ターミナルは、成田空港に「プレミアゲート」が2012年3月31日に開業。首都圏初の専用施設となった。2018年6月15日には、関西空港に「Premium Gate 玉響(プレミアムゲートたまゆら)」がオープンしている。
Tadayuki YOSHIKAWA