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TBS系番組でまた“やらせ”疑惑 内部から告発が

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デイリー新潮

 TBSでは昨年、やらせが発覚したバラエティ番組「消えた天才」や「クレイジージャーニー」の打ち切りが相次いだ。今度は、系列の毎日放送(MBS)の制作とはいえ、あの滝クリがMCをつとめる番組に内部から物言いがついて……。  ***

 そもそも、民放のバラエティに厳格な真実性を求めている人はどれだけいるのか。一世を風靡した「川口浩探検隊」シリーズにしても、動かないサソリが襲ってこようが素手で毒グモを払い落とそうが、未開のジャングルにタイヤの跡があったって構わない。ただただ、楽しかった。バラエティはそれでいいじゃないか。  なのにTBSは、やらせの指摘を受けた内部調査を誤魔化した。たとえば、森の中に借りてきたトカゲを置き、あたかもそこで発見したという体裁で放送。しかも、発見者は借りてきたトカゲだと知らなかったと報告している。森の中でトカゲが逃げ出さぬよう陰で見張っている人もいたのに、だ。  さて、ここでTBS系「教えてもらう前と後」の関係者の嘆きを紹介しよう。 「昨年の反省などないんでしょうね。番組は滝川クリステルさんがMCで博多華丸・大吉さんがレギュラーという豪華キャスト。平均視聴率も10%前後と、そこそこの数字をキープしています。ですが、どうにも納得いかない“やらせ行為”があったんです」

視聴者が勘違い

 その行為は今年の6月23日に放送されたという。内容をまとめると、家庭菜園がテーマのコーナーで、まず、タレントの森泉が畑に出かけて専門家の大学教授に教えを乞う。彼女が自宅で11種類もの植物を育てる“菜園ガール”であることもテロップで強調された。そして、専門家からミニトマトと豆苗、カイワレ大根の育て方を教わるのだが、関係者が続けるには、 「当初、森さんにミニトマトを栽培してもらう予定でしたが、時間がとれませんでした。それで、ロケでは専門家から苗植えや水やりなどを教わった。葉っぱや茎を食べてしまうアブラムシを牛乳で退治できることも教わったのですが……」  次のカットは森の自宅。ハイビスカスに牛乳をかけ、効果を検証したあとで、 「大きくて真っ赤なトマトちゃん。いただきます。うーん。甘くておいしい!」  と、森が畑ではない場所でトマトを食べて終了。 「森さんがいかにも自宅でトマトを育てたと見えるように構成しているんです。実は森さんが食べたのは、スタッフが買ってきた実の生ったトマト。家庭菜園で育てたと視聴者が勘違いするような作りにしていいはずがありません」(関係者)  番組はMBS制作で、この放送の担当は、古舘伊知郎氏の「古舘プロジェクト」の子会社である。その制作会社に訊ねたところ、 「断じて、やらせなどではないです。森さんが食べたトマトは買ってきたものであるのは事実。ですが番組は、コロナ禍で家庭菜園が流行っているので、トマトの育て方を教わることを紹介する意図でした。彼女がトマト栽培に挑戦するという内容ではありません」  確かに森が作ったとは言っていないが、普通に視聴すればそう見える。MBSにも聞くと、 「ナレーションなど細心の注意で演出したつもりですが、誤解を与えるようなものであったとすれば遺憾に存じます。今後は同様の誤解を与えることのないよう心掛けて参る所存です」(清水伸浩広報部長)  むしろ、もっと突き抜けた演出で楽しませてくれればいいんだけど。 「週刊新潮」2020年9月17日号 掲載

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