【競輪 浅井康太コラム「虎視眈々」】養成所での講義で気付けたことが…訓練生たちに感謝
先日、日本競輪選手養成所で講義をさせていただきました。私の伝えたいことを話し、選手になる前に分かっておくべきことも伝えてきました。 無駄な知識より、やるべきことを理解することで必ずいい選手、いい人間になれるだろう。将来の競輪界を担う訓練生に話す機会をつくってくださった関係者の皆さまに感謝します。そして127、128期生が卒業し、開催で会えることを楽しみにしています。 さて今年最後のG1競輪祭が終わりました。1次予選の1走目は8着。この時点で勝ち上がりに絶望的なポイント3ということになりましたが、2日目の休養日に調子を上げるための動作を探していたら、自分に足らない部分を見つけることができました。 そして2走目は1着となり、ポイントでの勝ち上がりに助けられました。その勢いのまま2次予選、準決勝とクリアし、決勝へ進むことができました。 優勝することはできませんでしたが「開催中に浮かんだ発想は今後に生かせるであろう」と思うと収穫のある開催になり、今後の楽しみができたと思います。 そして、たくさんの応援ありがとうございました。最後になりますが、実はこの開催では一つの不安がありました。養成所の訓練生はこの開催を必ず見ているだろう。講壇で話をした人間が予選落ちという結果だと、話をしたこと自体「信ぴょう性に欠けてしまう」というプレッシャーを感じていました。 「基本」についてのアウトプットや乗車フォームの指導をしたことで、私自身に必要な新しいことに気付くことができたのかもしれません。私の話に耳を傾け、アウトプットさせてくれた訓練生にも感謝をしたいと思います。 知識や経験を話すことが大好きな私。競輪やスポーツ以外でも、企業や学校などさまざまな場所で多くの方々に何かためになることを伝えたい。そんな機会を与えてくれる方がいましたら、ぜひ講義のオファーをお待ちしております。 これで本年最後のコラムになりました。皆さまにとっていい年になることをお祈りしています。1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。(競輪選手)