【米国市場で意識される目標株価】史上最高値更新「S&P500」の上昇余地をテクニカル分析を使って解説 「6118.34ポイント」を超えた先はどこまで上がるか
大統領選や主要企業の決算が終わり、米国株式市場は上昇トレンドを維持している。主要な株式指数であるS&P500は史上最高値を更新して推移しているが、今後もこのトレンドは続くのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんがテクニカル分析をもとに解説する。 【チャート図解】S&P500、テクニカル分析を使った目標株価の算出法
* * * 米国の株式市場は大統領選挙や主要企業決算といった重要イベントを通過。いま米株式市場は、史上最高値を更新して上昇トレンドを維持しています。今後、このまま上昇が続くのでしょうか。今回はテクニカル分析による目標株価の計算をしてみました。その検証結果について解説していきます。
目標株価の算出に使われるN字計算法とは
今回用いるのはテクニカル分析における代表的な目標株価計算に使う「N字計算法」です。このN字計算法では、主要な安値から主要な高値までの上昇幅を計算し、調整時につけた主要な安値に以前の上昇幅を足し合わせて目標株価を計算する方法です。 テクニカル分析の中では、最も使われる上値目標の計算方法の1つであり、N字計算法のほかにE字計算法など複数の方法が存在します。
S&P500の目標株価をN字計算法で計算してみる
S&P500を月足チャートで見ると、右肩上がりの上昇トレンドであることがわかります。 その中で起点となるのは、2020年3月につけたコロナショック時の安値(2191.86pt)です。一旦の天井となったのは2022年1月高値(4818.62pt)で、その間の上昇幅は2626.76ptです。 その後調整を挟むものの、2024年2月に高値を超えているので長期上昇トレンドであることが確認されたタイミングで、N字計算法による目標株価計算が可能になりました。 調整時の底値となったのは2022年10月で、この時の安値(3491.58pt)に2020年3月安値から2022年1月高値までの上昇幅を足し合わせることで、N字計算法による目標株価を計算することができます。この方法によって計算された目標株価は6118.34ptです。 11月22日の終値(5969.34pt)から見ると+3.04%ほどで目標株価達成となります。
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