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企業トップに聞く『コロナの影響』:スカイマーク・佐山展生会長

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『終息後の経済回復は“V字”じゃなくて“レ点”』

山中:確かにインフラの面もあると思います。菅さん、ここまで聞いて佐山さんに何か聞きたいことはありますか? 菅:吉本と状況が似ているのかなという感覚があって。今も劇場はゼロなんですよ。 佐山:そうですよね。 菅:今後、お客さんをちょこちょこ入れてやっていくかもしれないんですけれども、ただそれで採算が取れるのかということになってくるじゃないですか。そうなると、どこで元に戻るのかというのが全く見えていない状況なんですよね。 佐山:例えばリーマンショック、2008年の。これは金融のショックから始まりましたからドーンと落ちて、その他はそれから痛んでいったんですよね、貸し渋り、貸し剥がしなんかがあってね。今回は全業種なんですよね。ですからドーンと落ち込んでですよ、需要がグチューッと小さくなってね、それからV字回復なんか絶対にしないんですよね。ですから私「レ点」回復と言っているんですが、ドーンと落ちてジワジワジワとしか回復しないんですよね。ですから時間はかなりかかります。また100%仮に戻ったとしましょうか、コロナ危機が去ったと。去ったとしても皆さんのライフスタイル自体が変わっているんですね。ですからそういったことで、それぞれの業種でアフターコロナというのを考えないといけないんだろうなと。ただよく考えてみると、逆に言うと今までになかったビジネスができてくる可能性があるんでね。そういう前向きなことも考えていったらいいと思うんですよね。 山中:投資家としての佐山さんに伺いたいんですが、日本経済はこの後どうなるのか。縮小していってしまうということも十分考えられるんじゃないかなと思っているんですが、そのあたりはいかがでしょう? 佐山:これは神のみぞ知るなんですが…基本的にまず重要なのが、国によって収束の度合いが違うということなんですね。ご存知のように韓国や台湾、最近は中国もだいぶ元に戻っていますよね。先に戻ってきた方がかなり力も蓄えられるし、次の手も打っていけるわけですよ。やはり人が動かないとできないことがいっぱいありますからね。ところが欧米が大変ですよね。このままいけば欧米よりは早く日本は戻るでしょうから、戻ってからどこまでいけるか。ですから、まずは国内がどれだけ活性化できるかということだと思うんですよね。そのためには大阪や京都や兵庫、関西の知事の皆さんも頑張っておられるので、特に関西を見たときにできるだけいっぱいあるレストランとか居酒屋とかそういったところを潰さないように、繋いでいってもらってというのをどれだけ残すかというのが結構大事だと思うんですよね。 宇治原:航空業界に限らず、全体的な話としてお聞きしたいのは感染防止、いわゆる自粛の方向と、経済を何とか保たせないといけない。国がつぶれてしまってはそもそも意味がないというのがあると思うんですが、バランスというのは佐山さんからご覧になって、今のところ日本がやっていることはいかがなんですか? 佐山:途中経過でわからないところもありますけれども、少なくとも欧米と比べて明らかに死者は少ないし、明らかに減ってきているようなので、これまでは非常によかったんじゃないかなと思います。ただ当然、経済活動が活発になるということは、人が動くということですから。人から人への感染のリスクが増えるということなので、したがってもう一山来るかもしれない。約100年前、1918年ごろのスペイン風邪は3回山が来ていると言われていますので、それがどれだけ抑えられるか。すなわちいったん落ちてきたところの次に上がっていく、これをどう感度良く感知するか、次の対策が素早く打てるかだと思いますね。 宇治原:会社がしんどい状況だと思うんですけれども、そういう会社の会長さんであれば自粛しすぎではないかとか、もうちょっと飛行機を使ってほしいとか思われるのが普通だと思うんですけれども、それは仕方ない? 佐山:いやいやいや、足元はもちろんそうですよ。足元はそうですけれども、日本自体が元気にならないとダメなので、自粛するときには自粛を徹底的にすると。戻ってから戻すんですが、これがやばいというシグナルが出たときにはやっぱり元に戻るという風な、敏感に柔軟にやっていく必要があると思うんですよね。まずは日本が元気になる方が先ですから。足元のお金云々じゃないですよね。

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