ラグビーワールドカップ2023フランス大会開幕! 注目の開幕戦は優勝を占う大一番 ホスト国フランス対ラグビー王国ニュージーランド
2023年9月8日、待ちに待ったラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会が幕を開ける。10月29日(日本時間)の決勝戦まで、参加20チームが4年に一度の世界一決定戦に照準を絞り、ピークを持ってくる戦いだ。見逃せない試合が続く。一次リーグは5チームずつ4プールに分かれて総当たりで行われる。各プールの上位2チームがトップ8による決勝トーナメントに進出する。開幕戦はプールA最大の注目カードだ。
ホスト国として優勝を至上命令に強化を図ってきたフランスと、史上最多4度目の優勝を狙うニュージーランド(NZ)である。両チームはRWCで数々の名勝負を繰り広げてきた。1987年の第1回大会(NZ、オーストラリアの共同開催)、2011年のNZ大会では決勝戦で対戦。いずれもNZが勝っているが、フランスも健闘。1999年大会の準決勝、2007年大会の準々決勝ではフランスが波乱を起こした。NZがはっきりと差をつけて勝ったのは、2015年の準々決勝(62-13)だけだ。9月4日現在の世界ランキングは、フランスが3位、NZが4位。ホスト国に対してチャレンジャーの立場となったNZがどんな戦いを繰り広げるのか興味深い。
NZは当然のことながら、負傷者を除くベストメンバーを組んできた。注目のSOはリッチー・モウンガ。FBボーデン・バレットとのダブル司令塔でゲームを操る。インサイドCTBはアントン・レイナートブラウン、アウトサイドCTBは抜群の突破力を誇るリーコ・イオアネ。膝を痛めているジョーディー・バレットは欠場。25テストマッチで23トライという比類のない決定力を誇るWTBウィル・ジョーダンも先発だ。
キャプテンは闘志あふれるFLサム・ケイン。攻撃の核になるNO8アーディー・サヴェア、FLダルトン・パパリゥとFW第三列を形成。FL怪我のLOブロディー・レタリックは欠場するが、4度目のRWCとなるサム・ホワイトロック、仕事量豊富なスコット・バレットがLOコンビを組む。スクラム最前列は、2021年から代表入りしている25歳のPRイーサン・デグルート、3大会目となるHOコーディー・テイラー、2大会目のPRネポ・ラウララ。スクラムでもフランスに圧力をかけられるか。