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【ドラフト回顧・1994年】進学表明の城島健司をダイエーが強行指名、河原純一は1位で巨人へ

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。

ヤクルトは見事なスカウティング

 逆指名ドラフトが導入された2年目。ダイエーの指名が大きな物議を醸した。別府大付高の城島健司はドラフト会議前から進学を表明していたが、ダイエーがこの逸材を強行指名。他球団から猛然と反発の声が多く挙がる中、王貞治監督自ら城島側と交渉、説得にあたりウルトラCで入団が決定。この背景にはフロントにいた「球界の寝業師」とも呼ばれた根本陸夫の戦略があったとも言われている。  城島指名で揺れる中、堅実かつ見事なスカウティングを見せたのがヤクルトだ。2位でプリンスホテルの宮本慎也、3位で稲葉篤紀(現侍ジャパン監督)を指名。2人とも球界を代表する選手に大きく成長し、ともに2012年に通算2000安打の偉業も達成。結果だけ見れば大成功を収めたドラフトだった。  複数球団による競で注目を集めたのが紀田彰一(横浜高)と嘉勢敏弘(北陽高)。それぞれ2球団が競合し、横浜、オリックスへの入団が決まった。また大学No.1右腕の呼び声も戦った河原純一(駒大)は相思相愛で巨人に1位入団。前評判どおりの力でキャリアの後半は抑えとしてチームに欠かせない戦力へと成長した。 【1994年ドラフト12球団1位】 日本ハム 金村秀雄(仙台育英高/投手) 横浜 紀田彰一(横浜高/内野手) ロッテ 大村三郎(PL学園高/外野手) 阪神 山村宏樹(甲府工高/投手) ダイエー 城島健司(別府大付高/捕手) ヤクルト 北川哲也(日産自動車/投手) 近鉄 田中宏和(桜井商高/投手) 広島 山内泰幸(日体大/投手) オリックス 嘉勢敏弘(北陽高/投手) 中日 金森隆浩(立命大/投手) 西武 富岡久貴(東京ガス/投手) 巨人 河原純一(駒大/投手)  そのほかにも多士済々な面々が同じ年にプロの舞台へ。スラッガーとして活躍した多村仁(横浜高)は横浜4位、史上初の代打逆転満塁優勝決定ホームランで球史にその名を刻んだ北川博敏(日大)は阪神2位、サブロー(PL学園高)の登録名でロッテファンから熱烈な支持を受けた大村三郎も同チームの1位指名を受けている。  また忘れてはならないのが、西武で3位指名された立正大の西口文也。前評判はさほど高くなかったが、入団2年目で頭角を現して巧みな投球術で通算182勝をマーク。西武黄金時代を築いた。数々の波乱と人間ドラマが交錯した濃密なドラフトとなった。 写真=BBM

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