早稲田大学、全勝優勝を懸けた国立競技場での第100回早明戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦
明治大学の注目選手は、BKはWTB(ウィング)安田昂平。先週行われた帝京大学とのジュニア選手権決勝でゲームキャプテンを務め、6年ぶりの優勝を決めたチームの精神的支柱が対抗戦に復活。紫紺のトライゲッターが満を持して早大に牙をむく。
そしてFWはNO8木戸大士郎主将。1年時からレギュラーを獲得した大器は鋭いタックルと激しいボールキャリーで明大を象徴する選手となり、チームにエナジーを与える。前節の帝京大学戦で28-48と敗戦し、大粒の涙をこぼした熱き闘将が、重戦車を率いて早大のインゴールに襲い掛かるだろう。
早大のキープレーヤーはSH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)。昨年の早明戦では思うようなパフォーマンスを発揮できず、辛酸をなめた細矢。ラストイヤーとなった早明戦で雪辱を晴らすため、並みならぬ思いで国立の舞台に登場する。
また、PR(プロップ)亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)にも注目したい。今季の早大スクラムの躍進を担う生粋のスクラメイジャーは必ずや明大相手でも押し勝ち、赤黒に勢いをもたらしてくれるだろう。
また、リザーブにはHO安恒直人(スポ4=福岡)やFL(フランカー)清水健伸(スポ2=東京・国学院久我山)、SH宮尾昌典(スポ4=京都成章)など、戦況を変えうるスタープレイヤーが出番をうかがっている。
的確なベンチワークで明大に勢いを渡すことなく80分間を終えることができるか、大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)の手腕にも期待が高まる。
激闘になることは必至の宿敵との一戦。「すべてのプレーに対して粘り強く戦うことがポイント」と大田尾監督が強調するように、激しい殴り合いを我慢強く戦いきることができるかが勝負のカギとなるだろう。
対抗戦優勝を目の前に、立ちはだかるのは最大の敵。紫紺の壁を破壊し、6年ぶりの歓喜へ。そして、『荒ぶる』へ。両雄は12月1日、国立競技場で相まみえる。
文/写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)
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