豚しゃぶ+旬の食材で、身体が潤う乾燥対策レシピ。
心と身体を元気にする、薬膳レシピ
料理家・国際中医薬膳師のちづかみゆきによる、季節に合った、美味しくて身体にいい薬膳レシピをご紹介。 「写真」心と身体を元気にする、薬膳レシピ 一覧
10月に入っても予報通り暑さが残っていますが、空気は急に乾いてきましたね。お肌の乾燥も気になるけれど、私は空咳。呼吸器の乾きが気になります。やはり季節は進んでいまは秋、乾燥の季節なんだなぁと実感しています。 五臓の中で、秋の乾燥でダメージを受けやすいのは肺ですが、のどや気管支などの呼吸器、皮膚、粘膜、鼻にも関係する臓器と考えるのでしっかりと潤していきましょう。 そこで選んだ食材が柿、レンコン、豚肉。 柿とレンコンは肺を、豚肉は身体全体を潤します。さらに腸を潤すゴマをたっぷりと使った胡麻酢で和え、コク深くもさっぱりと仕上げました(腸内が乾くと便も乾いて便秘につながることがあるのです)。 柿が身体を冷やすので、和え衣には生姜をプラスしています。柿以外にはイチジクや梨でもおいしいですし、柿同様に肺を潤す働きを備えています。 潤い食材には、他に長芋、春菊、クレソン、オクラ、アスパラ、キクラゲ(黒白)、ニンジン、アーモンド、銀杏、落花生、イカ、ホタテ、牡蠣、卵、チーズ、ヨーグルトなど。何かひとつの食材に偏ることなく、少しずつでも色んな種類を摂り入れてみてくださいね。 ところで、せっかく潤い食材をせっせと食べていてもそれを台無しにしてしまうことがあります。 この先急に気温が下がってくるとちょっと辛い物でも食べてみようかな、なんて思うこともありますよね? 適度に食べる分には巡りにも良いのでかまいませんが、乾燥シーズンに食べ過ぎは厳禁。 激辛のものを食べると身体が温まって汗をかきます。それは身体にとって熱すぎるから冷まさなきゃと汗をかいているということ。辛いもの(とうがらし)は体内で熱を生み、それが乾きへとつながります。一度食べたからといって即乾燥! というわけではないですが、ぜひ頭の片隅にとどめておいてください。