飛騨の正月飾り「花もち」最盛期 岐阜・高山市の工房、縁起物を明るく手作り
飛騨地方の新春を彩る正月飾り「花もち」作りが、岐阜県高山市内の工房で最盛期を迎えている。 雪深く花が手に入りにくかったことから、切り株から伸びた枝に餅を巻いて各家で飾ったのが始まりと伝わる。高山市江名子町の「飛騨の花もち組合高山工房」では、先月中旬から作り始め、6日も女性7人が作業。蒸してついた餅を短冊状に伸ばし、シラカバなどの枝に巻いていった。 台座付きの「株」や小さな餅が付く「泪(なみだ)」、しなやかな細枝の「柳」など品目は多彩で、今年はシンプルな白単色の注文が多いという。義母の富子さん(73)に代わり今年から工房を任された中野純江さん(50)は「縁起物なので明るく楽しく作りたい」と話した。 主に名古屋や東京、大阪の市場に出荷され、工房でも販売する。問い合わせは同工房、電話0577(33)6478。
岐阜新聞社