獲得して良かった!! J1リーグ、今季最高だった新戦力(10)これぞ救世主! 降格圏クラブに現れたとんでもないFW
2024シーズンの明治安田J1リーグがヴィッセル神戸の優勝で幕を閉じた。今季も白熱した戦いが繰り広げられたが、その中で注目ポイントの1つとなったのが新加入選手の活躍だ。今回は、新天地1年目から圧巻の活躍を披露した選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
FW:ラファエル・エリアス 生年月日:1999年12月4日 所属クラブ:京都サンガF.C. 2024リーグ戦成績:15試合11得点1アシスト 2024シーズンの京都サンガF.C.は、ラファエル・エリアスという男の到来前後で全く異なるチームに変貌を遂げた。それだけ、ブラジルからやって来た25歳のゴールハンターが京都に与えた影響は大きなものがあったと言える。 7月8日、京都はクルゼイロ(ブラジル)からエリアスを期限付き移籍で獲得した。その1日前の7月7日に行われた明治安田J1リーグ第22節・アビスパ福岡戦(〇 2-1)の段階で、京都の順位はJ2降格圏内の18位。今年のカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)で5試合出場1ゴールに終わっていたブラジル人アタッカーが、降格危機に瀕する京都のキーマンになる可能性はそれほど高くないように思われた。 だが、エリアスは初体験のJリーグで誰もが驚くような適応力を見せる。 7月20日に行われた第24節のジュビロ磐田戦(〇 2-1)でリーグ戦初ゴールをマークすると、そこからリーグ戦10試合で10得点と、まさに救世主と呼ぶに相応しい活躍を披露した。 最前線に信頼のおけるストライカーを得た京都は勝負強さを増し、8月17日の第27節・セレッソ大阪戦(〇 5-3)で脱出してからは一度もJ2降格圏に足を踏み入れることがないまま、最終的に14位でフィニッシュ。エリアスはリーグ戦15試合で11得点1アシストをマークし、チームのJ1残留に多大な貢献を果たした。 ただし、エリアスがあくまでも期限付き移籍で京都に加入している点は留意しておくべきだ。来季に向けて、クラブはエリアスの買い取りを急ぐべきだろう。 圧倒的な決定力を備えるだけでなく、ファーストディフェンダーとして最前線から惜しみなく守備をしてくれるFWは移籍市場にそういないからだ。J2降格の危機に瀕していたチームを蘇らせた男を、易々と手放すのは悪手である。
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