『ミナ ペルホネン』、新しいギャラリーが京都・四条にオープン
洋服・小物に始まりインテリアや食、アート、宿泊施設のスタイルまで、暮らしに寄りそうさまざまな提案を繰り広げる『ミナ ペルホネン』。6月末に、京都の店の同じビル内に新ギャラリー「ガッレリア ノーラ」がオープンしました。
歴史ある建造物の活用が盛んに行われ、今また新旧の文化が入りまじって活気あふれる京都。阪急の京都河原町駅からもほど近く街の中心地でありながら、喧噪とは少し離れたエリアに建つヴィンテージビル、壽ビルディングをめざします。 近代建築の優美さと実用性がマッチした100歳近いビルは味わい深い佇まい。使用されながらきれいに保存されています。 ミナ ペルホネンは17年前からテナントとして入っていて、今はビル内に6スペースが集結。そして7つめの、ガッレリア ノーラが始動しました。 その空間はビルの歴史を重んじながらも、シンプルな生活空間を意識してデザインされていて、アートに心安く親しめるスポットとなっています。
オープンのストーリーを皆川 明さんにインタビュー
この場所には「ギャラリーギャラリー」というテキスタイルを中心に扱う現代画廊がありました。 デザイナー・皆川 明さんはバトンを受け取った経緯と決意を語ります。 「テキスタイルを仕事にするものとしては憧れのギャラリーでした。聖地とも言えます。昨年で閉じられるということをうかがいまして、このビルに根を下ろして長くなった私たちとしてはご縁を感じぜすにはいられなくて。引き継いでしっかりやりますということになりました。アートとの出合いの場としてばかりでなく、食のイベントを開くなど考えていることはたくさんあります」 5階には絵本の店『メリーゴーランド』、ほぼ日のショップ『TOBICHI京都』も軒を並べていて、いいハーモニーが醸し出されています。スタッフ同士も親しいのだとか。ビルのなかにコミュニティがかたちづくられていて、また注目です。
オープニングは皆川さんの個展「カタワラ」
第一回展覧会では2022年末に代官山で開かれた「カタワラ」展から抜粋された作品を展示しています。 皆川さんが「心のなかに眠っていたもの」を写し取ってドローイング、ペイント、陶器のオブジェなどに閉じ込めた作品の数々。「カタワラ」のタイトルの通り、生活に寄りそってその豊かさを深める温もりとユーモアを放っています。 「アートと出合いのチャンスを日常的に提供する」という心意気を感じて。