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一部が「減っただけ」なのにもったいない! タイヤは「リサイクル使用」できないのか

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商用車向けにはリトレッドタイヤが存在する!

 タイヤは安全を担う重要なパーツで、空気圧の点検補充やヒビ割れの点検などのメンテナンスは大切だ。ただ、交換するとき、もったいないなと思ったことはないだろうか。もちろんヒビがひどい場合は完全に寿命なので仕方がないが、問題はクルマを使用する頻度が高く、一気にトレッドだけ減った時や、ソフトなスポーツタイヤですぐに減ってしまった場合。つまりサイドの部分はまだ使えるのではないかということだ。 【写真】誰でもやりがち!タイヤを傷める駐車のしかた  じつは商用車や飛行機向けにリトレッドタイヤと呼ばれるものが作られている。リサイクルへの取り組みということもあって、商用車用タイヤではタイヤメーカー自身が製造にあたっている。  製造はまず、台タイヤと呼ばれるベースのタイヤを点検したうえで用意し、そこにトレッドを貼り付ける方法が採られる。トレッドに関してはすでに溝が彫ってあるものを貼付けるものと、ゴムの板を貼付けてから彫るふたつの作り方があり、省燃費やスタッドレスなど用途に合わせて使い分けている。  商用車向けなのは、一気に長距離を走るので、トレッドだけ摩耗が進むから。あとはコストにシビアな業界というのもあって、新品に比べて安い(どれだけ安いかはまちまち)のは大きな魅力となる。  気になるのは、品質だろう。この点については以前であればトレッドの剥がれが発生することもあったが、現在はかなり解消されている。リトレッドタイヤが使える場所が決められていて、荷重が大きいフロントには装着不可。再生回数も基本的には1回のみだ。

乗用車用は過去に「再生タイヤ」があったものの……

 最後に気になるのが、乗用車では存在しないのかということ。その昔はあって、年配の方なら再生タイヤという言葉は懐かしいのではないだろうか。20年ぐらい前まで細々と作られていて、名称も再生というのが響きが悪いので更正タイヤに変更されつつあったが、現在は作られていない。理由は乗用車の場合、総サイズが約220もあるので、それぞれに対応するのは大変で、それに合わせて細かく作り分けることができる技術者も不足しているため。コスト面でも、サイズの種類の少ない商用車に比べればうま味もない。  その昔、再生タイヤを実際に履いてみた知り合いがいた。感想としては、サイドの部分は問題ないとはいえ、使用済みではあるので乗り心地が硬いのと、少しよじれることがある。さらにトレッド部分の貼付けた跡が見えるというのも気になると言っていた。ちなみにパターンは意匠権があり、ピレリは公開していたことからピレリバターンだったため、そこだけ見ればかっこは良かった。ただ、台タイヤのメーカーやブランドは4本とも同じにならないこともあり、結局はあまり格好よくはなかった。リトレッドタイヤは確かに安かったが、それも時が経つにつれて安売りタイヤが出てきたことから、価格面でのうま味は減り、結局は消滅してしまった。  ただ、台ゴムが問題ないのに使い捨てするのはもったいなく、エコや省資源の観点からもなんとかしたいところではある。ミシュランが意欲を示していたりするので、また乗用車用も登場してくるかもしれない。

近藤暁史

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