21年ぶり大関同士の相星で激突した「琴櫻」と「豊昇龍」、躍進を支えたそれぞれの努力とは? 不振「大の里」はまだこれから【音羽山親方の九州場所総括】
来年は力士の分布図がかなり変わる?
――ぜひ、実現してほしいですね! さて、期待の若手力士を挙げるとしたら、どなたになりますか? 音羽山親方:「先物買い」ではありますが、十両の土俵では、安青錦(安治川部屋・ウクライナ=20)、大青山(荒汐部屋・モンゴル=24)、若碇(伊勢ノ海・京都=19)が目立っていると思います。若碇は176センチ、110キロ台の小兵ですが、こういう小さいタイプが暴れてくれると、土俵が湧きますからね! おもしろい存在です。 ――2025年には、新横綱の誕生も期待されますね! 音羽山:ぜひ、琴櫻、豊昇龍、大の里の中から横綱が誕生してほしいと思っていますし、ファンのみなさんは、「日本人横綱」を期待されているのではないかと思います。 こうやって、新しいスターが出てきて、時代はどんどん変わっていくんです。来年は力士の分布図がだいぶ変わる年になるのではないでしょうか?
武田葉月 ノンフィクションライター。山形県山形市出身、清泉女子大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現職へ。大相撲、アマチュア相撲、世界相撲など、おもに相撲の世界を中心に取材、執筆中。著書に、『横綱』『ドルジ 横綱朝青龍の素顔』(以上、講談社)、『インタビュー ザ・大関』『寺尾常史』『大相撲 想い出の名力士』(以上、双葉社)などがある。 デイリー新潮編集部
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