やってはいけない「冬野菜の保存法」。大根の葉を切り落とすのはNG、白菜と長ネギは?/管理栄養士監修
冬に旬を迎える大根や長ネギ、白菜などの野菜。煮物や鍋などで大活躍することから、冬の冷蔵庫の常連になります。とはいえ、1回では使いきれないことも多く、冷蔵庫で長く保存している人も多いのではないでしょうか? でも、間違った保存方法では早くダメにしてしまうことも。意外とやりがちなNGな保存方法を、管理栄養士の鈴木ひかりさんに教えてもらいました。
1:大根は葉をつけたまま保存するのはNG
大根を買ってきたら、そのまま冷蔵庫に入れている人も多いかもしれませんが、保存方法としてはNGだといいます。どうしてなのでしょうか? 「大根は葉がついたままの状態で冷蔵保存すると、葉が根の養分や水分を吸い上げてしまい、根がスカスカになってしまいます」(鈴木さん、以下同) 正しい保存方法は、「根元から葉の部分を切り落としてから」とのこと。 「根は3つに切り分けて、新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れるかラップで包むなどして、野菜室に立てて保存するのがおすすめです。輪切りやいちょう切りなど使いやすい形に切り、水気をふき取って密閉袋に入れて冷凍保存するのもおすすめ。おでんにしたいときは輪切りの大根を十字に隠し包丁を入れて冷凍すると、味がしみ込みやすくなります」
2:長ネギをそのまま置きっぱなしにするのはNG
長ネギは、冷蔵庫に入れるか、冬場であれば常温保存でもよいといわれます。でも、そのまま放置するのはNGなのだそう。 「長ネギは、はだかのまま、または購入した袋に入れたままの状態で保存すると、どんどん乾燥して水分が失われていきます」 では、正しい保存方法は? 「冷蔵保存するなら3等分してラップに包み、立てて保存するのがおすすめです。育った状態と同じ状態にすると、長ネギのストレスが減って長もちします。 一度に使いきれないときは、小口切りや斜め薄切りなどに切っておき、密閉袋に入れて冷凍保存を。そのまま料理に使えて便利です」
3:カット白菜をそのまま冷蔵庫に保存するのはNG
白菜は、カットされた白菜を購入することもあるでしょう。または丸ごと買ってきたものを自分でカットして保存することもあるはず。でも、そのまま、または袋に入れたまま保存するのはNGなのだそう。 「白菜は芯の部分に生長点があるため、そのままでは成長を続けてしまい、鮮度が落ちてきます。芯の両端から包丁を入れて切り落とすか、芯に十字の切り込みを入れて成長を止めましょう」 できるだけ日もちさせるには、カット白菜と丸ごとの白菜をどちらを買うのがよいのでしょうか? 「日もちさせたいなら、丸ごとの白菜を選ぶと良いでしょう。傷みにくく、上手に保存すれば約1か月もちます。芯はそのままにして、新聞紙で全体を包み、冬であれば風とおしがよく、日の当たらないところで立てて保存すると長もちします」 ちょっとしたことですが、保存方法しだいでこんなに変わるものなのですね。最後までおいしくいただくためにも、ぜひ試してみてください。
ESSEonline編集部