【初公判】“ドン・ファン”元妻・須藤早貴被告(28)「完全犯罪」「薬物」など検索履歴公開 清原博弁護士「検察側は有罪立証の自信あり」
2018年に“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家である野﨑幸助さん(当時77歳)が殺害された事件。 【画像】「完全犯罪」「老人 死亡」「トリカブト殺人事件」元妻・須藤早貴被告が検索していたワードは? 野﨑さんに覚醒剤を摂取させ殺害した疑いで、3年後に逮捕されたのは、妻・須藤早貴被告でした。 事件発生から6年、9月12日に事件の初公判が行われました。 須藤早貴被告: 私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。 私は無罪です。 黒のノースリーブのワンピース姿で法廷に現れた須藤被告は、野﨑さんのことを社長と呼び、声は小さいながらも、はっきりと「無罪」を主張しました。
検察は「検索履歴」など状況証拠を提示
目撃証言や物的証拠がなく、決定的な証拠に欠ける中、検察側は「動機」「事件当日自宅に2人しかいなかったこと」「被告が覚醒剤を入手していたこと」「犯罪に関する検索履歴」などの、状況証拠の積み重ねを提示しています。 さらに、須藤被告が事件の前後に検索していたとされる言葉を公開。 須藤被告は、2人が結婚した2018年の2月8日から20日後に、まず「完全犯罪」と検索。 3月下旬、野﨑さんが須藤被告に離婚届を渡していたとのことですが、その時期には「トリカブト殺人事件」といったようなサイトの閲覧、「完全犯罪」・「薬物」・「老人 死亡」等といった犯行を匂わせる検索履歴。 その後4月7日に須藤被告が密売人に電話で注文をして、その翌日に覚醒剤とみられるものを和歌山県内で受け取っているとのこと。その付近では「覚醒剤 過剰摂取」・「覚醒剤 死亡」・「殺す」等といった覚醒剤に関する検索履歴。 野﨑さんが死亡する1カ月前から「遺産相続 専門家」・「妻に全財産を残したい場合の遺言書の文例」・「相続税、海外口座」等、事件前から遺産について検索し始め、 事件のあった5月24日のその後、6月に入って「覚醒剤 入手ルート」・「覚醒剤 検挙率」・「昔の携帯 通話履歴 警察」・「薬物 入手ルート」など捜査に関する検索履歴。 翌年2019年3月には「自白剤」・「殺人罪 時効」・「殺人 自白なし」といった検索をしていたとのことです。