竹田麗央 メジャー3連勝見えた!後半調子上げ3差2位死守
◇女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯第3日(2024年11月23日 宮崎県 宮崎CC=6497ヤード、パー72) 新女王の竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで2位を守った。首位とは3打差。史上初の同一年国内メジャー3連勝を達成し、“麗央時代”を締める。桑木志帆(21=大和ハウス工業)が69で初日から首位を守り、メジャー初制覇に王手をかけた。日本人初の同一大会3連覇を目指す山下美夢有(23=加賀電子)は70で3位につけた。 やはり新女王には終盤にかけての底力がある。終盤の16番で4メートルを沈めてバーディーを奪うと、18番パー4では残り169ヤードの第2打目を50センチにピタリ。「ちょっとミスショットだったので手前かなと思ったけどうまく転がってくれた」と会心の一打ではなかったがバーディー締めで観客を魅了した。 (後半調子上げ/) ピンポジションが難しい中、前半は思い通りのショットが打てず苦戦。それでも後半にかけて本来の調子を取り戻し、アンダーパーにまとめたが「1打差くらいにしたかった」と少し悔しさをにじませる。 前日には、仲良しの小祝さくらと焼き肉を食べてパワーをチャージ。来季からは米ツアー参戦でなかなか会えなくなるため「寂しいので…今のうちに思い出をたくさんつくっています」と今週は食事会を2度開催した。 今季8勝のうち5勝は、最終日に逆転しての勝利。圧倒的な強さを誇る21歳は「しっかり前半から差を詰めていきたい」と言い聞かせた。メジャー3連勝なら、飛躍した今季のエピローグにふさわしい。 ≪桑木完全V王手≫桑木は初日からの首位を守り、完全Vに王手をかけた。1、2番で連続バーディーを奪い、幸先よくスタート。後半も隙のないゴルフで「トータル的にはボチボチ」とうなずいた。今季は初優勝を含む2勝を達成も完全Vの経験はない。3打リードで迎える最終日へ「心の余裕は少しはある。差が縮まってくると多分意識しちゃうと思いますが、いつも通りに頑張りたい」と意気込んだ。 ≪初のツーサム同組 岩井ツインズがおそろいに笑顔≫岩井ツインズの姉・明愛と妹・千怜が初めてツーサムの同組で回った。この日はおそろいコーデで登場。出だし1番ではティーショット後に仲良く肩を組んで歩き、ギャラリーを沸かせた。70で回り、8位に浮上した明愛は「双子ならではの何かをやりたいなと思っていて自然にですね」とにっこり。スコアを2つ落とし、13位に後退した千怜も「今年で一番楽しかったし幸せな時間だった」とうれしそうだった。 ▼3位・山下美夢有 かみ合わないショットとかもあったので、そういう一日だった。アンダーでしっかり回って、納得のいくショットを打てるように頑張りたい。(首位とは5打差。日本人初の同一大会3連覇を目指す)