ゆかりの地で“二宮金次郎”盗まれる…栃木
Nippon News Network(NNN)
栃木県真岡市で、二宮金次郎の銅像が台座だけを残して盗まれているのが見つかりました。市内では、これまでに橋の看板など金属が盗まれる事件も起きています。今回も金属が目的だったのでしょうか。 ◇ 突如、何者かにより盗まれてしまった二宮金次郎の銅像。栃木県真岡市によりますと、3日の午後、市の歴史資料保存館の敷地内にあった銅像が無くなっていることに、近くの住民が気づいたということです。 近所の人 「ひどいことをする人がいるなと思いますね」 近所の人 「ここに尽くしてくれた人の像を盗んだということになれば、なぜそこまでしなければならないのかと」 銅像の高さはおよそ1メートルで、重さは不明だといいます。銅像は石の台座の上に設置され、銅像の足の部分と台座はコンクリートで固定されていたということです。 コンクリートの部分は削り取られたとみられ、地面に散乱していました。この施設は、普段は無人で、銅像があるグラウンドは、施錠はされず、誰でも自由に出入りできる状態だったということです。 ◇ いったい何の目的で、二宮金次郎の銅像は盗まれてしまったのでしょうか。 二宮金次郎は江戸時代の農村改革の指導者です。惜しみなく働き、多くの農村の救済に尽力したとされています。まきを背負いながら読書するその姿は、“勤勉の象徴”として各地の小学校などに銅像が設置されていました。 真岡市は二宮金次郎がおよそ33年間滞在し、農村復興を行うなどゆかりのある場所のため、市内の27か所に銅像や石像が設置されていて、市は設置されている施設や学校などに注意を呼びかけています。 また、真岡市内では、これまでに橋の看板など金属が盗まれる事件も起きています。今回も金属が目的だったのでしょうか。 警察は市から被害届を受理し、窃盗事件として捜査しています。