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中国の製薬関連「ウーシー」創業者の保有資産が1兆円を突破

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Forbes JAPAN

中国に本拠を置く製薬関連企業が、新型コロナウイルスのパンデミック後に売上を急増させ、ビリオネアの創業者の保有資産がさらに膨らんだ。 香港市場に上場する「ウーシー・バイオロジクス(薬明生物技術)」は、新型コロナウイルスの治療に役立つ可能性のある薬剤の開発を進めており、今年上半期の利益は前年同期の4億4950万元から58%の上昇となった。ビリオネアのGe Liが率いる同社の株価は7月30日に最高値を更新し、160香港ドルで取引を終えた。 ウーシー・バイオロジクスは投資のリターンや生産キャパシティの増強からも利益を増やしたという。株価は翌日の31日には159.60香港ドルに下落したものの、ここ1年で2倍近い伸びとなっている。創業者のLiの保有資産は、8月2日時点で99億ドル(約1兆470億円)に達している。 ウーシー・バイオロジクスは実験ラボや医薬品の製造サービスを、製薬大手やバイオテック企業に提供している。この分野の競合には、スイスに本拠を置くロンザ(Lonza)やドイツ本拠のベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim)、米国のキャタレント(Catalent)、韓国のサムスンバイオロジクスなどがある。 中国は医薬品や医療機器デバイスの世界最大の供給元となっているが、パンデミックを受けてこれらの企業の存在感は高まり、創業者らは資産を伸ばしている。 ウーシー・バイオロジクス創業者のLiは、創薬アウトソーシング受託企業の「ウーシー・アプテック」の経営も率いており、同社の今年第2四半期の売上も、前年同期の40億元から29%の伸びとなり、純利益は約2倍の14億元に膨らんだ。ウーシー・アプテックもパンデミックの追い風を受けており、株価はここ1年で2倍以上の上昇となっている。 現在53歳のLiは北京大学で化学を専攻し、コロンビア大学で有機化学の博士号を取得した。彼の妻のZhao Ningも2つの同じ大学の卒業生で、ウーシー・アプテックの取締役を務めている。 ウーシー・バイオロジクスは米国にも進出しており、今年4月にヒューストンのバイオ製薬企業のAraviveとの提携をアナウンスし、がんや線維症の抗体の製造を進めると述べていた。また、6月にはニュージャージー州の製薬企業と10年間の契約を締結し、現地で100人の雇用を創出すると宣言していた。

Russell Flannery

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