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コロナ禍の米国、買い物代行のInstacartがWalmartを抜き去っていた

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ギズモード・ジャパン

裏側はまだ突貫工事中

でもそれだけ需要が見込めるってことでもあり、人員を増やしたりして景気がよさそうにも聞こえるんですが、その点でも心配なことがあります。とくにInstacartのショッパーはUberのドライバーと同じような感じで、Instacartの社員ではなくフリーの業者という位置づけです。なのでショッパーの収入は歩合制で、仕事量に応じて決まるんですが、その仕事量は誰も保証してくれません。ショッパーは専用アプリ経由で仕事の「オファー」を受け取る仕組みですが、ショッパーはたくさんいるので、実入りのよさそうなオファーは早いもの勝ちでどんどんかすめ取られていきます。おまけにInstacartユーザーの中には、買い物依頼の段階では高めのチップをちらつかせておいて、商品を受け取ったらチップを取り下げる悪質なユーザーもいます。さらに、ショッパーはスーパーでの買い物やデリバリーでたくさんの人と接触する必要がありますが、マスクや手袋といった感染防止策は当初は本人任せになっていて、Instacartから支給されるようになったのは4月も半ばに入った頃でした。 でもInstacartとしても、ひとつひとつ課題を解決していこうとしています。たとえばチップを頻繁に取り下げるユーザーはその後利用できないようにしたり、ショッパーがマスクや手袋をアプリから無料でオーダーできる仕組みを作ったり、といったことです。コロナ特需で急成長したZoomも、一時はバグの千本ノックみたいになりながらだんだんと問題をつぶしていったように、Instacartも一皮むけていくんじゃないでしょうか。そんな期待感からか、Instacartの直近の資金調達ラウンドでは推定時価総額が137億ドル(約1兆4600億円)とほぼ倍増しました。 コロナ禍の状況はまだ収束しそうになく、オンラインでの買い物需要もまだまだ続いていくと思われます。Instacartも、Instacartに対抗するネットスーパーも、そこで働く人たちも、今はまだ新しい環境に適応していく過程の中にあって、最終形態じゃありません。これからニューノーマルが定着していくにつれて、なるべくみんなにとってフェアな形ができていけばいいな…と思います。 Source: Instacart(1、2、3)Second Measure、The Information(1、2、3)、TechCrunch(1、2、3)、Walmart、TIME、FT

福田ミホ

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