日本生協連、巣ごもり消費で宅配好調 ピーク時期の加入数は前年比804% 4-9月供給高15・7%増
日本生活協同組合連合会の2020年度上期(4~9月)の総供給高は前年同期比15・7%増の2260億円に達した。新型コロナ感染拡大の影響による巣ごもり消費で新規加入が増え、宅配の好調が続いた。藤井喜継専務理事は23日、オンラインで報告会を行った。 コロナ禍の2月以降の経過は、感染症の流行が始まった2月から受注に変化が発生し、2月下旬の一斉休校で在宅時間が増えると米などの買いだめの動きが広がり、その後、カップ麺、冷凍食品、パスタをはじめとした保存商品の需要が広がった。4月の緊急事態宣言後は巣ごもり需要が増え、家で料理を楽しめるホットケーキミックスなどの商品が品薄となった。その後、店舗は落ち着きを見せたものの宅配は引き続き好調を持続。9月は113%だった。 またコロナ禍でWeb加入数が急増。加入数は4月度の緊急事態宣言発令後にピークを迎え、前年比804%となった。5月以降は減少傾向にあるものの前年比2倍程度の件数を維持している。 日本生協連はコープ商品事業、キャロット事業、カタログ事業、ギフト事業のすべての事業で前年度を上回った。コープ商品事業は特に冷凍食品、加工食品が好調で114%、NB商品を主とした日用雑貨のキャロット事業はマスクや除菌関連商品が好調で127・5%、衣料品や家庭用品などのカタログ事業は117・7%、ギフト事業は119%だった。