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原発事故の影響を受けた4つの森でホンマタカシが見たもの。『その森の子供 mushrooms from the forest』の新装版と刊行記念展をチェック

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美術手帖

 1999年に写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞して以来、今日に至るまで写真表現を牽引してきた写真家・ホンマタカシ。   2011年、ホンマは東日本大震災の発生直後に福島県の森に入り、そこに生えていたキノコの撮影を敢行。キノコはセシウムなど放射性物質を吸収しやすい生理特性を有している。同年秋、政府は福島県をはじめとする東北地方の放射線汚染地域にあたる場所に生えていたキノコの出荷と販売を禁止した。現在も道路などは除染が進められているが、すべての森を除染することは不可能だからだ。  この「その森の子供 mushrooms from the forest」シリーズ(2011)は、当時代々木にあったBlind Galleryのこけら落としとして発表、あわせて同タイトルの写真集も刊行された。  今回ホンマは、東京・恵比寿のPOSTから、その新装版である『ホンマタカシ Symphony その森の子供 mushrooms from the forest』を発表。同書は、福島だけではなくチェルノブイリや、事故の影響を受けたスカンジナビア、また音楽家のジョン・ケージが暮らしていたストーニーポイントと、4つの森に入り、そこにあるキノコを撮影したものである。  現在、同書の刊行を記念した同名の展覧会もPOSTで開催されている(~2月23日)。本展では、インスタレーションと作品の展示販売を実施。2月6日には、写真評論家の飯沢耕太郎をゲストに迎えたトークイベントも開催される。

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