特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに加入した河村勇輝「喜びを与えられる選手になりたい」
「昨シーズンで1勝することの難しさを痛感しました」
河村の実績や人気を考えれば、彼を欲しがるクラブは他にもいたことは容易に想像できる。何クラブからのオファーがあったかの明言は避けたが、「複数あったことは間違いない」と明かした。 その中で横浜を選んだ理由は、東地区に在籍し『文武両道』を実現しやすい環境だからだという。「昨シーズンは西地区で試合をさせてもらって、今回は東地区で試合を重ねたいという気持ちがありました。また、自分はまだ学生で勉学にも励まないといけません。『文武両道』をモットーに勉学とバスケットを両立できる環境があるのが横浜ビー・コルセアーズさんでした」 河村は会見を通じて、「一つでも多くのチームの勝利に貢献したい」という言葉を多く発した。三遠に在籍した昨シーズンの河村は、11試合中7試合で先発を務め、平均22.2分間のプレータイムで12.6得点、3.1アシスト、1.5スティールを記録した。高校生とは思えない素晴らしい数字を残したが、その一方でチームは11試合中2勝しか挙げられなかった。「昨シーズンで1勝することの難しさを痛感しました」との思いがあるからこそ、その言葉を多用したのだ。 現在横浜は7勝16敗、東地区8位と苦しい戦いを強いられている。河村が加入することで勝ち星が倍増するほどB1の舞台は甘くないが、チーム内競争も活性化し、起爆剤となることは間違いないだろう。東海大でフィジカル強化に成功し、プレーの幅も広がった。選手として一回り大きくなった河村の挑戦がこれから始まる。
バスケット・カウント