馬場咲希 涙の滑り込み「何回も心が折れかけたけど」最終18番8メートルねじ込んで執念バーディー
◇米女子ゴルフツアー最終予選会最終日(2024年12月10日 アラバマ州 マグノリアグローブGCクロッシングスC(6664ヤード、パー72)) 悪天候のため順延された最終ラウンドの残りが行われ、山下美夢有(23=加賀電子)が64と伸ばし、通算27アンダーでトップ通過した。岩井千怜(22)、岩井明愛(22、ともにHonda)、吉田優利(24=エプソン)、馬場咲希(19=サントリー)の5人が24位タイまでの来季出場権を得た。来季の日本勢はシード確保の7人、TOTOジャパン・クラシック優勝で出場権を得た竹田麗央(21=ヤマエグループHD)ら史上最多13人が最高峰の舞台に挑む。 まさに念願のメンバーカードだった。馬場はホールアウトした直後から涙を拭い、アテストを終えても涙があふれた。25位タイまでの出場権でボーダーラインを行き来した。一度宿舎に帰って再びコースに戻り、24位で確定すると19歳はやっと笑みをこぼした。 最終18番の執念のバーディーが効いた。8メートルをねじ込んで右拳を握った。11番でボギーを叩いて一度は圏外に押し出されながらのカムバック。「何回も心が折れかけたけど最後まで諦めないで良かった」と実感を込めた。 22年に全米女子アマを制した逸材。昨年は最終予選会で3打届かず、今季は単身、米下部ツアーで1年間戦った。「つらいことが多かった。絶対にLPGAツアーに行きたかった」。大器がいよいよ世界最高峰の舞台で一歩を踏み出す。