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『夢をかなえるゾウ』作者が夢を手放すまで…累計400万部で得た幸せ 見た目問題・気候変動に挑む理由

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小説『夢をかなえるゾウ』シリーズで、一躍時の人となった作家・水野敬也さん(43)。今年7月には最新刊を発売し、改めてブレークしました。読者に社会的成功への近道を示す作風は、かつて自己啓発本を読み、挫折した経験に裏打ちされているといいます。コンプレックスを克服するため、有名になり、お金を稼ぐとの目標に向かい走り続けてきた水野さん。しかし最近、それだけでは幸せになれないと気付いたそうです。ベストセラー書を生み出した書き手として、今考えていることについて聞きました。(withnews編集部・神戸郁人) 【画像】『夢をかなえるゾウ』だけじゃない!「見た目問題」インタビュー集『顔ニモマケズ』の当事者たち

「あおられても行動できない」経験が原点

学生時代から自己啓発本を読んできました。「こうすれば社会的に成功できる」という著者の主張を紙に書いて、自室の壁に貼り出したものです。 でも3日も経つと忘れてしまい、結局行動できない。自己嫌悪に陥るばかりで「これじゃ、かえってマイナスじゃないか!」と思った。多くの自己啓発本は、内容の大半をその人の持論が占めていて、あとがきの最後に「行動しなければ意味がない」って1行で書いて終わってしまっているんですよね。 そこで2008年、自己啓発小説『夢をかなえるゾウ』を出版しました。関西弁で、偉そうなのに憎めないゾウの神様・ガネーシャが、「靴を磨く」「コンビニで寄付をする」といった簡単な課題を出す。登場人物たちは仕事や恋愛で結果を残します。誰もが三日坊主にならず行動できる本にしたい、と思ったことが創作の動機です。 実は最初の段階では、1年分の日課が365個並ぶだけで、物語ですらありませんでした。あおるようなフレーズも一切入れなかったんです。ただ目を通してみたら、正直つまらなかった(笑)。そこで小説に仕立て直し、歴史上の偉人を「ワシが育てたんや!」と言い切るガネーシャをメインキャラクターにしました。 「小さな成功を積み重ねれば、未来が変わるかもしれない」。本を手に取った人に実感してもらえるよう、課題の数も減らしました。こういった作りが受け入れられ、刊行済みの4巻組シリーズは、累計で400万部以上発行されています。

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