ファン内蔵テック系マスクの真価は? Philips「ブリーズマスク」を2週間使ってみた
気になっていた商品を思わず買ってしまったので、今回はそれをご紹介したいと思う。Philipsの「ブリーズマスク」だ。 つけてみた。「なんかごつい、変なものがついているマスク」という感じ。そこまで目立たないと思うのだが、移動中にチラ見されたことは何度かある ノーマリーマスクなご時世、皆さんも多数のマスクをお持ちのはず。最近はマスクにも「テクノロジー導入」の流れが生まれている。オランダPhilipsの「ブリーズマスク」もそんな製品の一つだ。簡単にいえば、ファンを内蔵していて呼吸の苦しさをカバーできるものである。2021年のCESでも、RAZERが1676万色に光るゲーミングマスクを発表していたが、これも同じようなものである。フィリップスのものには、さすがに照明は組み込まれていないが。 発売されたのは2020年11月なのだが、製品そのものに加え、一緒に使うフィルターの品切れが続いていたこともあり、入手できていなかった。1月も半ばを過ぎたあたりで入手可能になってきたので、筆者も購入してみた次第だ。 2週間弱使ってみたので、その感想も含め語ってみたいと思う。
ブリーズマスクとはなにか
すでに述べたように、ブリーズマスクは「ファンで空気の入れ替えを助けるマスク」である。普通のマスクと違い、プラスチックのちょっとサイバーな出っ張りがあるのが特徴。表面についている丸いものは、ボタンでありファンの動作状況を示すLEDでもある。といっても、自分がつけている時には光ってもわからないので、光り方はごく控えめ。動作状況はほぼファンの音で認識する、といっていい。 本体は二重構造になっている。メッシュ構造で比較的硬い外側のマスクと、不織布をベースにしたN95対応のマスクに、ファンと直結する特殊フィルターが付いたものを重ねて使う。 両方重ねて、ファンを使わない状態でももちろん十分に呼吸はできる。普通のマスクと比べても、別に息苦しさはない。ファンモジュールがあって二枚構造なので、マスクそのものはかなり重い(約60g)のだが、形状がしっかりしていて「顔全体で重さを支える」感じになり、そこまで負担は感じない。ただし、折り畳んでポケットなどにしまうにはかさばるし、マスクを外してあごまでずらす、という使い方はちょっとしにくい。