トップはキタサンブラックの18億7684万円 アーモンドアイは何位?競走馬JRA獲得賞金ランキング
塗り替えられた記録と…
「瞳に夢を。」 顕著な活躍を残した馬をモチーフに作成されるJRAの公式ポスター、「JRAヒーロー列伝」。先日ジャパンカップを制したアーモンドアイに贈られているのが上記のフレーズだ。さらに一節を抜粋すると「勝利に愛された、澄んだ瞳。まっすぐに、はるかな頂点を見つめて。」とある。 【京都金杯 2021予想】有力馬はシュリ、ピースワンパラディ他 中京開催大歓迎な本命馬は?(SPAIA編) 瞳に夢を宿したのは彼女自身ばかりではない。数々の名馬が突破できなかったGI8勝目の壁、前代未聞の三冠馬3頭対決。その走りで我々競馬ファンの瞳にも鮮やかな夢を見せて、最強のままターフを去った。顕彰馬への選出も確実だろう。 さて、アーモンドアイが塗り替えた記録の一つが獲得賞金。3年強の現役生活で約19億円を稼いだ同馬が歴代1位となったのは各所で伝えられたところだが、一方で塗り替えられなかった記録もある。アーモンドアイの賞金には1着賞金360万ドルのドバイターフが含まれているため、日本国内での賞金記録では事情が違うのだ。 そこで、今回はJRAでの獲得賞金に注目して歴代のランキングを作成した。果たしてどのようなラインナップになっているだろうか。なお、秋古馬三冠等の特別ボーナスは集計対象外とした。
「みんなの愛馬」キタサンブラックが1位
JRAでの獲得賞金に限定した場合の1位は、18億7684万円を獲得したキタサンブラック。北島三郎オーナーと武豊騎手。演歌界と競馬界のスーパースターがタッグを組み、有馬記念やジャパンカップなどGI7勝を挙げた。現役最終年の5歳時には古馬の中長距離GI6戦を皆勤。「無事是名馬」を体現した非常にタフな馬だった。 そんな同馬だが、父ブラックタイド、母シュガーハートという決して良血とはいえない血統。レースぶりも先行してしぶとく粘る、ともすれば地味に映るものだったためか、初めて1番人気に推されたのがデビューから12戦目。GI2勝を含む重賞4勝をした後のことだった。 2021年にはいよいよ初年度産駒がデビューするキタサンブラック。父譲りの芝長距離か、サクラバクシンオーの血から短距離に出るのか、はたまたパワーの活きるダートか。活躍の場がどこになるのかも含めて、注目してみたい。