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「GoTo」延期論に「今でも潰れているところが多いのに...」 実施に歓迎、不満...様々な声

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J-CASTニュース

 旅行代金の補助などを行う政府の「Go Toキャンペーン」について、旅館などの宿泊施設から「説明がなく、仕組みが分からない」と不満の声がネット上で相次いでいる。  客から問い合わせられても、何も答えられないというのだ。これに対し、観光庁は、「施設が希望すれば基本はOKで、説明会も始めている」と言っている。 ■旅館協会「正直、混乱はあり、一斉のスタートは難しい」 「正直、混乱はあります。時間があまりありませんので、宿がそれぞれ準備しても、一斉のスタートは難しいでしょう。準備できたところから始めるということになると思います」  キャンペーンの受け入れ状況について、日本旅館協会の担当者は2020年7月15日、J-CASTニュースの取材にこう明かした。  赤羽一嘉国交相が実施前倒しを発表したのが10日で、8月上旬だった予定が7月22日からスタートするという異例のスケジュールだ。ツイッター上では、旅館などから、受け入れ方法を巡って困惑しているとの声が次々に投稿されている。  ある旅館は13日、キャンペーンの仕組みについて、何も説明を受けておらず、拙速ではないかと明かし、2万件以上もリツイートされるほどの反響を呼んだ。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で経営が苦しく、キャンペーンそのものには賛成だとしながらも、もう少し準備が整った9月ごろに延期すべきではないかと訴えている。  赤羽国交相は、7月14日の閣議後会見で、宿泊客の検温や受付の仕切り板設置など感染対策がなされていない施設などは対象外にすると述べたため、この旅館は、自らが対象になるかその基準がよく分からず、客から問い合わされても困るとツイッターでこぼしていた。

「旅館ができることをやるしかない」

 キャンペーンについては、他の旅館などからも、「観光庁が勝手に話を進めててほんとに大迷惑」「2日前に政府からの概要のPDF(キャンペーンサイトで誰でもDLできる)が回覧されただけ」「『国の動きに注視して、自分で情報取りに行け』と県の団体からメール来ました」と困惑したような声が寄せられた。  中には、「うちはオンラインの旅行会社ですが、こっちも詳しい話分かってません...」との告白も出たほどだ。  新型コロナの感染が東京を中心に再拡大しつつあることから、全国知事会が「近隣地域の誘客から始めて、段階的に範囲を広げるべきだ」という内容の提言をするなど、キャンペーンに苦言を呈する向きは多い。  前出の日本旅館協会の担当者も、感染拡大については懸念している。 「東京は、感染者が多いので、微妙な状況ですね。厄介なのは、症状がない人がいることで、全員PCR検査をするというのも非現実的な話です。感染状況を見ながら、国が専門家の意見を聞いて、キャンペーンを休止することもあるかもしれません」  エリアごとの実施は、国が各自治体に補助金を配っているので難しいのではないかという。  ただ、この担当者は、キャンペーンの延期については否定的な考えを示した。 「領収書や宿泊証明書も用意するなど宿の手間はかかりますが、需要喚起にはなると考えています。夏休みの期間に集客できないと、今でも潰れているところが多いのに、すごい数が出てくると思います。食材調達や清掃の外注などすそ野は広く、地域経済への影響も大きいですね。一部に延期の意見があるようですが、大部分は実施に賛成しています。業界としては、政府に協力して、できることをやるしかないと思っています」  キャンペーン実施について、観光庁の総務課は、取材に次のように説明した。 「地方運輸局を中心に、13日からすでにホテルや旅館、旅行代理店、自治体担当者を対象にした説明会を始めています。事務局が入札で決まったのが10日で、契約を交わすと、今週後半に事務局が立ち上がります。そうすれば、もっと動けるようになります。宿泊施設が希望すれば、キャンペーンの対象に入ることは可能です。反社でもない限り、補助金データやクーポンをきちんと管理するなど最低限のことをすれば、対象になります」 (J-CASTニュース編集部 野口博之)

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