ウォラーFRB理事、年内0.25%利下げ想定 必要なら大幅利下げも
Howard Schneider [ワシントン 20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は20日、今後数カ月にわたり「利下げ余地」が存在するとし、次回1、2回の会合で0.25%ポイントの利下げが想定できるという認識を示した。 同時に、インフレ指標が軟化すれば0.50%ポイント利下げもあり得ると語った。 ウォラー理事はCNBCに対し、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に先立ち発表された主要インフレ指標の弱含みを踏まえ、0.50%ポイントの大幅利下げが妥当と判断したと述べた。FRBが2%目標達成に向け追跡しているインフレの主要指標の一つが、8月までの4カ月間に目標を大きく下回った可能性を示したという。 8月の個人消費支出(PCE)価格指数は来週発表予定だが、その主要部分は17─18日に開催されたFOMCまでに手元にあった。ウォラー氏は「この推計が正しければ、コアPCEは目標を下回っている一方、住宅サービスのインフレが非常に高い状況にある」と述べた。 その上で「私が思っていたよりもずっと速いペースでインフレが軟化していることに、少し驚きを感じた。そして、0.50%が正しい判断だと思った」とした。 このコメントは、パウエルFRB議長のFOMC後の会見での発言を補足するものとなった。 ウォーラー氏の発言を受けて市場では、FRBが11月のFOMCでさらに0.5%ポイントの利下げを実施するとの見方が強まった。