東海大をインカレ優勝に導いた津屋一球がBリーグで活躍中
東海大の陸川章コーチから“東海大の魂”と評された津屋一球は、昨年のインカレでキャプテンとしてチームを2年ぶり6回目の優勝に導いた熱い男だ。その津屋が、12月18日、三遠ネオフェニックスに特別指定選手として入団し、現在、Bリーガーとなって活躍している。 津屋のプロデビューは、2020年12月20日、新潟との第2戦だった。1Qの残り1分49秒、太田敦也に代わってコートインし、いきなりサーディ・ラベナの3Pシュートをお膳立てするアシストを決め、さらに2Qの1分半過ぎにはネナド・ミリェノヴィッチのアシストでディープスリーを沈めてプロ初得点をマーク。すると場内には「津屋ってる~(つやってる~)」の声援が……。結局、出場時間11分55秒、6得点(3Pシュート2本)、2アシストでデビュー戦を終えた。 その後の試合でも確実に出場機会を得て戦力となっている津屋にとって、2021年、最初の対戦相手はサンロッカーズ渋谷(1月2日、3日)だった。渋谷にはベンドラメ礼生ら3人の東海大の先輩たちがおり、楽しみな一戦でもあった。ところが、三遠はアクシデントが続く。第1戦ではラベナが右第4指中手骨斜骨折で戦線離脱。しかもブザービーターの逆転負けを喫すると、第2戦ではステヴァン・イェロヴァッツが右足を痛めてベンチへ。厳しい戦いを余儀なくされた。 外国籍選手のケガもあり、津屋の出場時間は23分57秒。これまでの中で最長となったものの、リングに嫌われてなかなか得意の3Pシュートが決まらない。しかし、決して下を向くことなくリングにアタックし、リバウンドに飛びついた。 <動画>バスケ用語で英語を学ぼう 試合後、三遠のブラフニスラフ・ヴィチェンティッチHCは、津屋について「とても才能のある、ポテンシャルのある選手だと思っています。練習中からとてもハードワークしている選手で、1年目の難しさがある中でサーディ・ラベナと共に中心となっていますし、ネオフェニックスの将来を背負っていく選手になってほしい」とコメントした。 また、先輩のベンドラメ礼生にも津屋のプレーについて聞いてみた。「最後まで頑張れる選手。どんな状況でもしっかりボールにハッスルできて、全力でプレーできるというのはすごく大事なことだと思います。彼はコートに出ている間、相手が外国籍選手であろうと積極的にリバウンドを取りに行くし、ボールを持ったら積極的にリングにアタックしていました。そういう姿勢を持っている選手は、チームにとって大事な存在です。たとえシュートが入らなくてもそれを続けるというのはチーム内に伝染するので、チームに一人は必ずいてほしい頼れる選手、彼を見てすごくいい選手だなと思いました。これからは彼が三遠に流れを持ってくる時間帯、試合が増えてくるんじゃないかというのは感じましたね」と、後輩のプレーを讃えた。 渋谷戦を終えた直後、津屋に自身のプレーについて聞いてみた。