２０２３年１１月、同居していた息子を包丁で突き刺して殺害した罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役１２年を求刑しました。 殺人の罪に問われている鹿児島市東坂元３丁目の飲食店手伝い、田井幸秀被告（７１）は２０２３年１１月２４日、自宅で同居していた当時４８歳の息子・兆さんの左太ももと背中を、台所にあった包丁で突き刺し、殺害したとされています。 田井被告は初公判で、「殺意はなかった」と起訴内容を一部否認していました。 １１月２９日の裁判員裁判で、検察側は背中を刺した行為は生命の維持に不可欠な肺や肝臓を損傷しているなどと指摘し、殺意があったと主張しました。 また、背中を刺したことを覚えていないというのは責任逃れに過ぎないとして、田井被告に懲役１２年を求刑しました。 一方、弁護側は太ももを刺したことは死因と関連がなく、傷害罪が成立すると主張しました。 判決は１２月６日に言い渡されます。