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【朝めし自慢】吹田文明(版画家、多摩美術大学名誉教授・93歳)「朝の主食はケーキか餡菓子です」

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サライ.jp

取材・文/出井邦子 撮影/馬場隆 世界的に活躍する版画家の次なる目標は、99歳で開く“白寿展”。その創作意欲の源は、和・洋の菓子が主食の朝食である。

【吹田文明さんの定番・朝めし自慢】

吹田文明さんは昭和42年、サンパウロ・ビエンナーレの版画部門で最高賞を受賞した。棟方志功、浜口陽三に続く日本人3人目の快挙であった。当時、41歳。

大正15年、徳島県阿南市に生まれた。徳島師範学校(現・徳島大学)卒業後、小学校教員となり、図工科教育で先駆的な活動を展開。昭和24年には徳島県の研究派遣生として、東京藝術大学に学んだ。その後、東京公立学校教員として、数多の生徒らを指導する。

版画制作を始めたのは、1950年代の半ばからだ。 「その頃、棟方志功や浜口陽三らが次々と国際展で受賞し、版画ブームだった。僕は児童教育との関連で、紙版画から始めたんです」

教育者と作家というふたつの立場から版画表現と向き合うことで、独自の世界を創り上げていく。昭和33年、スイス・グレンヘン国際版画トリエンナーレ受賞、同40年、アメリカ・ノースウェスト国際版画展大賞など数々の受賞歴を重ねた。前述のサンパウロ・ビエンナーレ最高賞を機に作家活動に専念。木版画の可能性に挑むスケールの大きな作品を発表し続けている。

食べることで創作意欲が湧く

93歳にして、現役の版画家。その健康長寿の秘訣は何か。 「僕はスポーツが不得手で、運動は何もしていない。特別な健康法があるわけではないが、若い時に体を鍛えたのがよかったのかな」

15歳~21歳までの6年間は徳島師範での寮生活、19歳で半年間の軍隊生活も経験している。そこでの規則正しい生活と、“天突き体操”や“100km行軍”などが、健康の土台を作ってくれたという。 今、食事は1日2食。昼前に目覚めて、1食目が朝食だ。甘党で、主食がケーキや餡菓子というのが吹田流である。

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