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藤井聡太棋聖、初タイトルを獲得した7月対局を振り返る

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HOMINIS(ホミニス)

18歳の誕生日を目前に、史上最年少での初タイトルを獲得した藤井聡太棋聖。新時代の王者として、これから数々のタイトルを取ることだろう。まだまだ成長期で今後一体どれだけ記録を伸ばすのか、そしてどれだけの強さになるか、想像もつかない。 ※対局予定棋士との対戦成績は藤井から見た過去の対戦成績 【写真を見る】注目の対局が続く藤井聡太棋聖 ■タイトルを巡る戦いが話題に 7月1、2日に第61期王位戦七番勝負第1局で木村一基王位と対戦。角換わり腰掛け銀から先手の藤井が先攻、木村が受けに回る展開となった。初の二日制だが、本局での封じ手は木村となり、藤井の封じ手は第2局以降に持ち越し。対局は強い踏み込みを見せた藤井が形勢をリード。木村も頑強な抵抗をするが、藤井は細い攻めを巧みにつないで押し切り、まずは快勝スタートとなった。 7月13、14日に行われた王位戦七番勝負第2局では、相掛かりから前例のない手探りの将棋となった。本局で藤井は初の封じ手。封筒へのサインについて木村に優しく指摘されるなど、初々しいシーンも見られた。二日目に入り木村の盤石な指し回しの前に大苦戦を強いられるが、藤井は必死の粘りを見せる。木村が時間切迫から寄せを逃すと一瞬のスキを突いて反撃。逆転勝ちで二連勝とした。第3局は8月4、5日に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。 7月9日には第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局で渡辺明棋聖と対戦。角換わり腰掛け銀から双方研究十分の激しい変化に突入。難しい形勢が続いたが、形勢は徐々に渡辺に傾く。最後まで際どい追い込みを見せたが時間切迫もあり、シリーズ初の敗戦。五番勝負は2勝1敗となった。 7月16日には第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が行われた。前日に王位戦の行われた北海道から大阪に飛んでのハードスケジュールだ。第2局と同様の形に進むが、渡辺が変化を見せる。難解な中盤戦が続いたが、一瞬のスキを突いて藤井が一気に踏み込む。たちまち勝勢を築き上げると、以下は的確にまとめあげた。 シリーズを3勝1敗で制し、藤井は初タイトルを獲得。渡辺がタイトル戦で年下に敗れるのは初めてで、新時代幕開けの象徴となるシリーズとなった。 ■第79期順位戦B級2組では3連勝中 7月6日に第79期順位戦B級2組2回戦で橋本崇載八段と対戦。橋本が矢倉を志向すると、藤井は左美濃急戦で速攻を狙う。仕掛けでリードし、そのまま快調に攻めて押し切った。 続く7月29日には第79期順位戦B級2組3回戦で鈴木大介九段と対戦。鈴木の四間飛車に藤井は居飛車穴熊。角交換を挑んで先攻すると、終始堅さを生かして攻め続ける。そのまま快勝となり、3連勝と星を伸ばした。4回戦では谷川浩司九段(1勝0敗)と対戦する。 7月18日に第41回将棋日本シリーズで菅井竜也八段と対戦。菅井の四間飛車から相穴熊へ。戦機をうまくとらえた藤井がリード。そのまま圧倒し、17歳最後の一戦を快勝した。2回戦では豊島将之竜王名人(0勝4敗)と対戦する。 7月24日に第33期竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段と対戦。角換わりとなり、先手の丸山が棒銀を選択。藤井も強く迎え撃つが、中盤早々に千日手となる。指し直しは丸山得意の後手一手損角換わりに、今度は藤井が棒銀を選択。千日手局の時点で残り時間にかなり差がついていたこともあり、中盤の勝負どころで時間がなくなってしまう。時間切迫から少しずつ形勢に差が開き、追い込みも届かず敗戦。今期も竜王挑戦はならず、来期は2組で戦うことになった。 7月25日に第3回AbemaTVトーナメント決勝トーナメント1回戦が行われた。永瀬拓矢二冠、増田康宏六段とのチームで出場した藤井は、佐藤天彦九段、斎藤慎太郎八段、阿部光瑠六段のチームと対戦。藤井は3連勝、チームも5勝2敗で準決勝進出を決めた。準決勝は8月8日に生放送で行われる予定。 第70回NHK杯将棋トーナメントは、予選はシードで本戦からの登場になっている。1回戦は塚田泰明九段(初手合い)と対戦。勝利を収めた。 文=渡部壮大

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