犬の運動不足をどう防ぐ?暑い日の散歩・遊び不足などでの運動不足を解消する方法
夏は連日の暑さで散歩や外遊びの機会が減って、犬も運動不足になりやすい季節。愛犬を運動不足にさせないために対策は必須です。 【写真】犬の本能を刺激して野性モードをONにする引っ張りっこ遊び そこで、最低限の工夫でこの夏の運動不足を解消する方法を、獣医師の畦元香月先生とドッグトレーナーの岡田敏宏先生に聞きました。
夏は多くの犬が運動不足に。ストレスや筋力の衰えの原因に!
夏場は熱中症を防ぐために散歩の時間が限られる、屋外のドッグランで遊べない、お出かけの頻度が減るなどで、遊んだり走ったりする機会が極端に減ります。そのため、ほとんどの犬が運動不足に。ストレスからイタズラや問題行動が増えたり、シニア犬は筋力が急激に落ち、歩行機能の維持が難しくなることも。家の中でできる遊びで、体を動かして発散させましょう。 【チェックがひとつでもついたら運動不足かも!】 □部屋を走り回ることが増えた □おもちゃを持ってきて遊びを要求することが増えた □飼い主さんの後追いをよくするようになった
おもちゃを天日干ししてニオイでそそる!
モッテコイ遊びで使うおもちゃを窓際やベランダなどで天日干しして、日光のニオイをつけてみて。違うニオイのおもちゃというだけで、愛犬にとって新鮮な遊びになり、発散させられます。(畦元先生)
シニア犬には脳も体も使う知育おもちゃが最適!
激しい運動が難しいシニア犬には、少し難しい知育おもちゃで遊ばせてみて。使うのは頭だけと思いがちですが、試行錯誤して体を動かすので意外と運動量が多いです。もちろん若い犬でも取り入れてOK!(岡田先生、畦元先生)
“引っ張りっこ”は狩りの演出で野性モードをON!
狩りを模した引っ張りっこ遊びは犬の本能を刺激するので、運動量アップにうってつけ。獲物のようなおもちゃの動かし方で、愛犬と獲物との真剣勝負を演出しましょう。飼い主さんもいっしょに楽しんで!(岡田先生) 1。オスワリをさせて落ち着かせる おもちゃは長めのものを用意。愛犬にオスワリを指示して、落ち着かせます。 2。“獲物”のようにおもちゃを動かして負わせる 床をはうように左右に大きく振っておもちゃを追わせ、徐々におもちゃの動きを小さくしていきます。 3。おもちゃを渡して仕留めさせる おもちゃを離し愛犬に渡して噛ませます。別のおもちゃやおやつと交換して再開を。これを繰り返し、トータル10分間遊びましょう。朝晩行えば充分な運動量に! 最低限の工夫でできる運動不足の解消法をご紹介しました。愛犬が運動不足かもと思ったときは、ぜひ試してみてくださいね。 お話を伺った先生/「アニマルリハクリニックかつき」院長、獣医師 畦元香月先生。しつけ教室「Pet Life Consultingシンビオーシス」代表、ドッグトレーナー 岡田敏宏先生 参考/「いぬのきもち」2024年8月号『賢い夏ぐらし』 写真/殿村忠博 文/いぬのきもち編集室
いぬのきもちWeb編集室