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終戦75年 「ありのまま戦争伝える」絵手紙23枚掲載、県内病院に配布 「平和文集」発行30年の鹿児島医療生協

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南日本新聞

 鹿児島医療生協(鹿児島市谷山中央5丁目)は、戦争体験談を集めた2020年版「平和文集」を発行した。30年前から続ける取り組みで、終戦から75年となる今年、組合員たちは「戦争を知らない世代は、文集で知る戦争の真実、悲惨さ、命の尊さを子どもたちに伝えていく」との思いを込めた。 【写真】鹿児島医療生協の「平和文集」第36号

 1990年夏、ありのままの体験を語り継ごうと、文集「よくもまあー生きちゅたもんダ!」を発行したのが始まり。途中から題名を変え、県内の戦跡紹介や絵手紙なども併せて紹介するようになった。近年は年1回発行している。  理事の今村リツ子さん(72)は、2003年ごろから10年間、地元の吉野小学校で文集を紹介する活動に取り組んだ。「自殺しようと思ったことがあるが、自分を大切にしようと思った」と書かれた児童の感想文は今でも印象に残っている。「戦争体験者の言葉を伝える大切さを実感した」と話す。  第36号となった今年は、鹿児島大空襲や被爆、引き揚げ、疎開といった9人の体験談を掲載。桜島の海軍基地跡など県内7カ所の戦跡のほか、オンライン開催となった原水爆禁止世界大会への参加報告も紹介した。例年なら表紙1枚のみにしている絵手紙のカラー掲載を、今年は裏面にも23枚載せた。850冊作り、県内各地の病院などに配布する。

 同生協まちづくり委員会の松浦真由美委員長(56)は「新型コロナウイルスのせいで息苦しい毎日だが、戦争体験者はもっと大変だったと思う。大切な命が犠牲となり、日常生活を奪った戦争を忘れてはならない。未来を守るため平和を希求する強い思いを持つ」と誓った。

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