李登輝氏心血注いだ「台湾和牛」 火鍋レストランが開業
(台北中央社)故・李登輝(りとうき)元総統が育成に心血を注いだ台湾和牛「源興牛」を提供する火鍋レストラン「源牛」が13日、台北市で開業を迎えた。同店を手掛ける「源興居生技」によれば、米国産など輸入の牛肉を上回る食感で、甘さとクリーミーな味わいが楽しめるという。 李氏は生前、日本統治時代に台湾に運ばれた但馬牛の血を引くとされる牛を買い取り、2016年から東部・花蓮の牧場で育成に力を注いでいた。 源興居生技は李氏らが同牛の育成のため設立した。劉泰英董事長(会長)はあいさつで、台湾でも和牛を生産できるようにすることは李氏の最後の願いだったと言及。この思いを引き継ぎ、品種改良に飼育、繁殖から肉の下処理、調理法、加工品の開発まで、多くの専門家と共に努力したとし、その成果が出たと語った。 同店では同牛を使った火鍋の他、ステーキやレトルト食品、乳製品も提供している。 (余暁涵、汪淑芬/編集:楊千慧)