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忘れられた「もうひとりのトランプ」、ブレイン・トランプの過去と現在

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ハーパーズ バザー・オンライン

80年代のニューヨークのアイコンのひとり

数十年前、クリスチャン ラクロワとディオールを着こなし、ゴージャスな髪、肩パッドの堂々としたチェアウーマンがマンハッタンを支配していたある夜、ブレイン・トランプは当時の夫、ロバート・トランプ(トランプ米大統領の弟)と一緒に出かけていた。そこに記者が接近してこう言った「あなたについて何か悪いことを言わせようと、私は99人に連絡しましたが、誰も何も持っていませんでした」 礼儀正しい若きトランプ夫人は、その記者に対してどう対応していいか分からず、彼女の注目を浴びる夫(喧嘩をして、彼の兄ドナルドの会社の仕事をやめたばかりだった)を見た。「それは本当にごめんなさい、と言ったかもしれません」と彼女は笑いながら話す。 【写真】トランプ大統領の両親や子供たち、兄妹についてのガイド入門! 「ドナルド・トランプのファミリーツリー」【入門編】

アメリカの「プリンセス」になるということ

「プリンセスになることは良いときも悪いときもありますが、私にとってそれを楽しむことはそれほど難しくありませんでした」と、1980年代の始めにファミリーに入ることになった彼女は言う。ドナルド・トランプの初の大規模なマンハッタン不動産プロジェクトであるグランドハイアット・グランド・セントラル・ステーションは完成していたが、その前にランドマークとなっている古いボンウィットテラー・デパートを壊してフィフス・アベニュー・タワーを建設した義兄は物議を醸していた。 「ドナルドとイヴァナ(1番目の妻)は現実よりも巨大な存在となり、ロバートと私は目立たないようにしていたわ」

彼女はトランプであって、トランプではない…!?

ブレイン・トランプの最高の慈善活動の成果は、レーガン時代にエイズ患者のための食物配達組織である「God's Love We Deliver」の立ち上げを支援することだった。彼女は、パトリシア・バックリーとジュディ・ピーボディという二人の年上の社交家夫人たちと道を切り開いた。1985年以来、この組織はエイズとがんの人々に2000万回以上の食事を提供してきた。 夜会服と宝石に彩られた華やかな社交界での日々をブレインと共に過ごしたオードリー・グルースは、トランプが不動産帝国を持つ有名な家族から“分離された”存在なのだと語る。 「彼らは強くて派手な名前を持っていましたが、彼女はエレガントな面を表していて、肯定的な方法で自分自身を際立たせていました」と、とグルースは言う。「彼女には彼女自身のイメージがあり、彼女がトランプであったかどうかは問題ではありませんでした。なぜなら、名前に関連付けられた家族ではなく、人々が彼女自身を支持したからです」 現在、彼女は、特にトランプファミリーとのつながりが喜ばれないロサンゼルスで、可能な限りできるだけ目立たなく過ごせることを嬉しく思っているという。

Translation: Chise Taguchi

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