49歳プロレスラー「レイパロマ」尽きない闘志 夢への挑戦や挫折、難病やコロナ禍に悩まされても…「ファンが一人でもいる以上はリングへ」 デビュー24年の軌跡 節目のリングに密着
パロマさん 「マスクマン時代は、プロレスをやっていて全然楽しくなかった。ただ技をたくさんしないといけない、きれいな技をしないといけない。子どもも小さかったし、正直、あの時代、プロレスのことあんまり考えられていない、生きるのに必死でした」 ■“覆面を脱ぐ” のが転機に 自分をさらけ出すようになってブレイク リング上で覆面を脱ぐ(2009年) 転機は2009年―。試合に敗れ、覆面を脱いだのです。 自分をさらけ出した本来のキャラクターが、ファンに受けてブレイクしました。多くのプロレス団体から全国各地の大会に呼ばれるようになりました。 パロマさんにはもう一つの顔があります。2016年からメキシコ料理店「アカプルコ」を経営。自ら厨房に立ち、プロレス修業時代に覚えたメキシコ料理を再現しています。 3歳のとき、パロマさんとプロレスごっこをしていた長男の走さんも大学生となり、店でアルバイトをしています。 長男 熊谷走 さん 「レイパロマに会いに来る人がほぼ毎日いて、(パロマさんが)いてもいなくても。そういうのを見ると愛されているな、すごいなと思います」 プロレスファンや料理の味を求めて来る人はもちろんですが、一番の魅力はパロマさんの人柄です。 常連客 「やっぱりメキシコ料理って言ったらアカプルコよね」 パロマさん 「そうですよねー」 常連客 「パロマさんの人柄ありき、料理ありきみたいな、おいしい」 パロマさん 「ぼくは料理も好きですけど、やっぱりこうやってお客さんがね、おいしいって言ってくれるのが一番うれしいですよね。そのためにやってるようなもんで、プロレスもそうですよね」 パロマさんのプロレスデビュー24周年を祝う記念大会が迫っていました。 ■20周年興行のはずが…コロナ禍で延期に 自らも感染して肺炎で入院 その大会はもともとはデビュー20周年を記念して2020年4月に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行で延期になったものでした。緊急事態宣言が行われたさなか、苦渋の決断でした。